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なぜMMOは廃れたのか?3つの理由から考える

   

アニメの世界では「MMO」を題材にしたものが多い一方で、実際のゲームジャンルとしてのMMOは明らかに下降線です。

ドラクエ10のような長寿タイトルもありますが、近年は「ソロ前提でのコンテンツ」「MO化」が進んでいて、純粋なMMOとは言えない状態。

「MMOの皮をかぶったMO+チャットツール」が大半を占めています。なぜMMOはここまで廃れてしまったのでしょうか。

MMOが廃れた3大理由

個人的には、以下3つがMMOが廃れた理由だと思っています。

長時間プレイが時代に合わない

MMOはステータスやレベルを上げるため、またアイテムを入手するために長時間のプレイを必須とします。

最近ではかなり緩和されたものの、「単純作業の繰り返しで成果をつかむ」という点は古今東西、どのタイトルでも変わりません。

やりこみ要素といえば聞こえがいいのですが、「タイパ」が重視される現代にはそぐわないという弱点があります。

FPSやソーシャルゲームに比べると「楽しみが到来するまでの時間」が長いのですよね。

初心者と廃プレイヤーの2極化で「中間層」がいない

どのゲームでも、プレイヤー人口の大半は「中間層」つまりカジュアル勢やエンジョイ勢が占めます。

この中間層が他のゲームジャンルに流出してしまい、結果的にプレイヤー層が薄くなっていることもMMOの弱点です。

やりこみ勢やガチ勢と言われる「廃プレイヤー」はどのタイトルにも住み着きますが、定期的に流入してくる初心者から見れば高いハードルであり、目標にはなりえません。

となると初心者はすぐにやめてしまって定着せず、結果的にゲーム自体の賑わいが失われてしまうのです。

つまり空洞化が起こっていて、これはどのMMOでも大きな問題になっています。

単純に選択肢が増えて分散した

現代はMMOが大流行していた2000年代初頭のように、ネットで遊べるゲームに限りがある時代ではありません。

FPSもアクションも、ストラテジーも、すべてネットで人間同士が協力してプレイできます。

MMOだけが持っていた「競争と共創」の楽しみを、ほかのジャンルでも感じることができるわけです。となれば、時間効率が悪いMMOを選ぶ理由がないですよね。

老舗のみが生き残る時代に

ドラゴンクエスト10が運営12年超、FF14も10年という節目を迎えていますが、要はこのレベルでなければ生き残れない時代です。

MMOのプレイヤーには回遊の性質があるとされ、「若いころやゲームを始めて間もないころに遊んだタイトルに戻る」ため、運営期間の長いビッグタイトルには定期的に復帰者が流入します。

この復帰者が数千単位で流れ込むのがメジャータイトル。日本国内では事実上、このメジャータイトルしか生き残っていません。

また、これらメジャータイトルも実質的には「MO」であって、オンラインでの協力プレイはほんの一要素であり、大半のコンテンツはソロ仕様に切り替えられています。

もう「同時に、一つの場所で、見知らぬ人間同士が、大多数で」遊ぶという行為に価値を感じる人がいないのでしょう。

複数人で同時に遊ぶ場合もボイスチャット必須であったりと、いわば「リアルの延長」ですからね。仮想世界を純粋の楽しむというよりは、コミュニケーションツールなのです。

MMOがかつて担っていた「顔も知らない大多数との出会い」は、SNSで満たされる時代です。昔MMOに熱中した世代としては少し寂しいですが、これも時代の流れなのかなと痛感しています。

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