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チップセット選びでチェックすべきポイント

   

CPUやGPUの性能を活かすためには、チップセットもそれなりのものを使わなくてはなりません。

しかし、チップセットはどちらかといえばマイナーなパーツで、型番しか意識していない方が多いように思います。

そこで、チップセット選びの際に注目すべきポイントを整理してみました。チップセット選びの参考にしてみてください。

CPU間帯域

CPUとのデータのやりとりに使用される通り道のスペックを表しています。

以前はシステムバスやFSBなどと呼ばれていましたが、最近はCPU間帯域と言う表現が増えたように思いますね。

CPUとチップセット間でデータのやり取りをする速度が早いほど高速な処理が可能になります。

また、CPU間帯域が大きいほど搭載できるCPUのスペックも高くなることも覚えておきましょう。

以下は、代表的なチップセットのCPU間帯域です。

Intel
・Z690、H670…128GT/s
・B660…64GT/s
・H610…64GT/s

AMD
・WRX80、TRX40…128GT/s
・X570…64GT/s
・B550…32GT/s

PCI Express

チップセットのスペックで最も有名なものはPCIeのレーン数だと思います。

PCI Expressについては世代が新しく、レーン数が多いほどハイエンドになる傾向が確認されていますね。

PCI Expressのレーン数が多いと、それだけ多くのPCIe接続を使えることから、結果的に高速処理が可能なパーツを多数搭載できることになります。

最近は、GPUのみならず、M.2 SSDなどPCI Express接続が必要とされる機器が増えたため、レーン数にも気を配りたいところです。

Intel
・Z690、H670…Gen4最大12レーン、Gen3最大16レーン
・B660…Gen4最大6レーン、Gen3最大8レーン
・H610…Gen3最大8レーン(Gen4は対応なし)

AMD
・WRX80、TRX40…Gen4最大16レーン
・X570…Gen4最大16レーン
・B550…Gen3最大10レーン

2022年8月の断面で見ると、Gen4を安価に使いたければB660チップセットが適しているように思います。

Gen3で問題ないということであれば、廉価マザーボードに多いH610かB550がおすすめですね。

RAID対応

RAIDはストレージの信頼性や安定性、処理速度向上などさまざまなメリットがあります。

一般的によく使われるRAIDレベルとしては「0(分散:ストライピング)」「1(複製:ミラーリング)」「5(分散パリティ)」があり、速度向上だけならば0のみでOKです。

しかし、故障時のリスク軽減まで考慮する場合は1や5が必要になり、これらに対応したチップセットが必須になります。

ただし、近年のチップセットは安価なグレードでも0、1、5に標準対応していることが多いですね。

特にIntelはほぼすべてのチップセットで0、1、5に対応しています。

Intel
・Z690、H670…RAIDレベル0/1/5/10
・B660…RAIDレベル0/1/5/10
・H610…RAID非対応

AMD
・WRX80、TRX40…RAIDレベル0/1/10
・X570…RAIDレベル0/1/10
・B550…RAIDレベル0/1/10

ちなみにAMDはRAID5対応が少なく、10が多いですね。RAIDレベル10は0と1の特性を併せ持つレベルで、処理速度と耐障害性の両方を高めることができます。

ストレージが4台以上の構成でのみ使用可能なため初期コストは高いですが、一旦構築してしまえば非常に使いやすいです。

USB

USBについては、USB3.2 gen2×2に一部のハイエンドチップセットが対応し、それ以外は3.1に留まっています。

また、ハイエンドチップセットになるほどUSBの最大搭載数も多いですね。

Intel
・Z690…USB3.2 gen2×2最大4、USB3.1最大10、USB2.0最大14
・H670…USB3.2 gen2×2最大2、USB3.1最大4、USB2.0最大14
・B660…USB3.2 gen2×2最大2、USB3.1最大4、USB2.0最大12
・H610…USB3.1最大2、USB2.0最大10

AMD
・WRX80、TRX40…USB3.1最大12、USB2.0最大4
・X570…USB3.1最大8、USB2.0最大4
・B550…USB3.1最大2、USB3.0最大2、USB2.0最大6

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