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フォントの種類と表示設定

   

文章作成やデザイン・印刷の分野では多数のフォントを扱うことは珍しくなく、年賀状ソフトウェアをインストールするとフォントが大量に増えていた経験があるユーザーもあるのではないでしょうか。

同じように見えるフォントであってもファイル形式による差が大きく、用途や将来性を見据えたフォント選びが重要です。そこで今回はフォントの種類と表示設定についてご紹介します。

フォントは無償配布されるものから商用向けに販売されているものまで幅広い

基本的なフォントはOSに付属していますが、ソフトウェアと一緒に提供される場合や単独で販売されているフォントも多くあります。フォントは商用的な印刷物として使用される際などにライセンスを取得する必要があり、フォントを入手できたからといって無制限に使用することはできません。

商用フォントで有名なモリサワはインストール台数や用途に適したライセンスを選ぶことができ、パソコン1台1年間5万円で1000書体以上扱えるサブスクリプション方式のライセンスもあります。

PostScriptフォント

どんなに文字を拡大しても鮮明に表示・印刷できるアウトラインフォントとして開発されたPostScriptフォントは業務用途で普及しました。業務用途の中でもMac環境での採用が多く、フォントの販売価格は高額です。

個人ユーザーがわざわざ選ぶフォントではない上に使用するには専用のソフトウェア導入が必要ということもあり、現在は他の種類のフォントへ移行が進んでいます。

TrueTypeフォント

PostScriptフォントの高額なライセンス料という問題を解決すべく開発されたTrueTypeフォントは個人ユーザーに広く普及しています。しかし文字を大きく引き延ばすとPostScriptフォントよりも粗が目立つため業務用途には向かないとされています。

特に文字の曲線部分などは少ない構成パーツで表現されているPostScriptフォントに対し、TrueTypeフォントは倍以上の構成パーツで表現した結果、拡大すると不自然な表示になりがちです。この問題は、高い解像度が求められる業務用途では致命的な欠点であり、新たなフォントが開発されるきっかけにもなりました。

OpenTypeフォント

現在主流のOpenTypeフォントは、PostScriptフォントとTrueTypeフォントを元に作成できるフォントです。PostScriptフォントを元にOpenTypeフォントを作成すれば専用のソフトウェアも必要なくなり、使い勝手が大幅に向上しています。

また多言語対応とマルチデバイス対応も果たしており、それまでOSごとに作り直してたフォントもOpenTypeフォントならひとつのファイルに集約できるようになりました。中でもMac・Windows間でファイルをやり取りしても文字化けが起きにくくなったことで多くのユーザーが助けられました。

フォントが見にくい時はClearType設定を調整してみる

モニター上のフォントは印刷した物より可読性が非常に低いことがあります。このような時はClearTypeが有効になっているか、モニターに合わせた調整がされているか確認が必要です。

ClearTypeはコントロールパネル内のフォントから設定変更と調整ウィザードを行うことができます。調整ウィザードはモニターごとの特性に合わせて文字表示を調整するため、複数の調整パーターンを選んでいきます。

ユーザーは単純に読みやすい調整パターンを選ぶだけで設定が完了するため、文字が読みにくいと感じた際はすぐにウィザードを実行しましょう。

ClearType設定はゲームや古いソフトウェアでは有効にならないケースも

多くのソフトウェアはClearType設定により大幅に可読性が向上しますが、DirrectXで画面描画を行うゲームやClearType未対応のソフトウェアでは有効化しても実際には利用できません。

現在販売されているソフトウェアの中にはClearType未対応の旧バージョンをベースに開発している物も多く、現行の有名ソフトウェアだからClearType対応とは限りません。

まとめ

フォントは用途によるライセンス区分と形式による差が大きく、現在主流のOpenTypeフォントも複雑な仕様ごとに派生した形式が誕生しています。フォントを導入する際はライセンス購入が必要な用途かどうか調べた上で将来のあるOpenTypeフォントの中から好みのフォントを探してみる失敗しません。

その際もClearType設定を見直してからフォントを選べば印刷したと時とのギャップが小さくなるため日頃から調整ウィザードを活用することをおすすめします。

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