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PCIe Gen5 SSDの冷却問題!発熱ヤバすぎ?M.2スロット用アクティブクーラーの効果を検証
2025/03/31
PCIe Gen5 SSDが登場し、ついにシーケンシャルリード14,000MB/sを超える製品も現れました。しかし、それに伴って深刻な問題が浮上しています。
「発熱がヤバすぎてサーマルスロットリングが頻発」という課題です。実際に、ヒートシンクなしでGen5 SSDを運用すると、すぐに温度が80℃を超え、性能が低下するケースも報告されています。
この記事では最新のM.2スロット用アクティブクーラーを活用し、どこまで冷却効果が得られるのかを検証します。
PCIe Gen5 SSDの発熱事情
まず、なぜPCIe Gen5 SSDはここまで高温になるのか、その理由を簡単に整理してみましょう。
消費電力の増加
PCIe 4.0世代のSSDは、ピーク時でも6~8W程度の消費電力でしたが、Gen5 SSDは最大12W~14Wに達します。
高密度NANDの発熱
高速なNAND(TLC/QLC)は書き込み時の発熱が大きく、連続負荷でコントローラが高温になる。
コンパクトなM.2フォームファクター
デスクトップ向けSSDでも大型ヒートシンクなしでは放熱が追いつかない。
実際に、Gen5 SSDでアイドル時・負荷時の温度を比較してみましょう。
Gen5 SSD(標準ヒートシンクなし)温度テスト
アイドル時:55~60℃
軽負荷時(ゲームロード):65~75℃
高負荷時(連続書き込み):80~90℃
環境によりますが、あまり冷却対策をしないと結構な高熱になってしまいます。サーマルスロットリングはぎりぎり起こるかどうか…というレベルですが、周囲のパーツへの影響が心配ですね。
M.2スロット用アクティブクーラーの導入が必須か?
M.2 SSDの冷却には、従来のヒートシンクに加えて、アクティブ冷却(ファン付き)が導入され始めています。
代表的な例としては、アイネックス CB-7010M2ですね。
M.2専用小型ファン付きヒートシンクで、20mmファンを搭載し、M.2 SSDを真上から冷却しつつ放熱も行います。一般的なマザーボードのM.2スロットにも取り付け可能で汎用性は高いですね。
アクティブクーラーの実際の冷却効果
ヒートシンクなし → アクティブクーラー使用時の温度変化
ヒートシンクなしの場合
アイドル時:60℃
軽負荷時:75℃
高負荷時:90℃
M.2専用小型ファン付きヒートシンク(アイネックス CB-7010M2)
アイドル時:45℃
軽負荷時:55℃
高負荷時:76℃
結構な差が出ますね。個人的には80度を超えないところが精神衛生上とてもいいなと思いました。いくら耐熱性があるM.2 SSDとはいえ、長時間80度を超えていると少し心配ですから。
ただし、ホワイトノイズは少しあります。超小型のシロッコファンのような冷却装置なので、無音は無理ですね。しかし、そこまでうるさいわけではなく、テレビの音に隠れるくらいのもの。
正直なところ、M.2 SSDに冷却対策が必要かどうかは、PC内部のエアフローによります。CPUクーラーがトップフロー型ならば同時に冷えるのですが、最近はサイドフロー型が主流ですよね。
なので、やはり個別に冷却対策を行うほうがベターでしょう。過度に神経質になる必要ないですが、夏前には一度検討したいですね。