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パソコンでもテレビが視聴できるnasneの再販売と製造メーカー変更について
パソコンから地デジをはじめとした放送を視聴する方法は少なく、そのうちの一つだったnasneは製造販売メーカーであるソニーが製造と修理を打ち切ったことから道が立たれていました。
しかしソニーからライセンスを受け別なメーカーから製造販売されることになり注目を集めています。そこで今回はパソコンでもテレビが視聴できるnasneの再販売と製造メーカー変更についてご紹介します。
ハードウェアとしては設計も古く再生産が困難なためソニーとしては完全に打ち切り
nasneは約10年前の2012発売の製品であり、HDD容量のアップなどマイナーチェンジこそありましたがメイン基板など仕様も設計も古いままでした。
ユーザーからの要望を受けて追加生産したくても当時の仕様のまま製造し続けることも、設計に手を加えることも膨大なコストを必要とする関係で2019年の出荷を終えることになりました。
その後、修理サービスも終了しネットオークション等ではプレミア価格で取引される時期もありました。
ソニーよりライセンスを受けてBuffaloが再設計と製造を行い新nasneを販売中
パソコン関連の周辺機器メーカーとして大手のBuffaloですが、ソニーからライセンスを受けて「新型」nasneを開発し販売もスタートしています。
通常サイズのB-CASカードからmini B-CASカードへの変更や初期モデルの4倍となる2TBの内蔵HDDなど現代化が施されており、以前から多くのユーザーが望んでいたポータブル外付けHDDが増設用のストレージとして使用可能になり使い勝手が大幅に向上しています。
また増設用ストレージも最大2TBから6TBとアップしており、十分な録画領域を確保可能です。
セキュリティ面や安定性向上も図られた新モデル
ソニー製nasneはファンやヒートシンクなどもなく稼働中は本体が高熱にさらされ、HDDへのダメージが懸念されましたが、Buffalo製nasneでは冷却用のファンが実装されました。
さらに通信速度やセキュリティ面でネックになっていた通信規格SMB1.0も2.0に更新されたことでWindows10など現行のOSからも設定変更なしで直接扱えるようになりました。
従来は標準で無効化されているSMB1.0を手動で有効化しなければNASとしてアクセスできず、セキュリティ的にも不安がありましたが全て解決するなど全面的な改修が施されました。
シングルチューナーや4K放送未対応など一部は旧仕様のまま
旧nasneに比べて大幅にバージョンアップを遂げたBuffalo製nasneですが、チューナーに関しては全く変わらず手が加えられませんでした。
すでに始まっている4K放送には対応せず、シングルチューナーのため録画中は他のチャンネル視聴が出来ないなど現在のテレビ事情からはやや遅れていますが、価格も旧nasneからほとんど変わっていないことを考えると妥当なのかもしれません。
まとめ
Buffalo製nasneは今までnasneを使ってきたユーザーはもちろん、これからパソコンでテレビ視聴をしたいユーザーにとって貴重な選択肢の一つとして戻ってきました。
シングルチューナー故に使い勝手を向上させるため複数台購入が必要だったり、4K放送に対応予定がないなど尖った部分もありますが、パソコンのみならずスマホやゲームハードなど多種多様なハードウェアに対応することを考えると非常に魅力的な製品と言えます。