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CD/DVDドライブが大活躍!OSが起動しないPCのデータを取り出す方法

   

「ある日突然、OSが起動しなくなった」というトラブルに見舞われた方のお話をよく耳にします。

OSが起動しなくなるトラブルは予防が難しく、予測もできません。大抵はメインストレージの故障が原因なのですが、原因がわかったとしても対処が難しいトラブルです。

特に「大事なデータ取り出せない」事態になると、焦ってPC自体の買い替えに走ってしまう方も。実はOSがCドライブから起動できない場合でも、CDドライブが使えればデータは取り出せるのです。

今回は、あまり知られていない「CDドライブを使ったデータの取り出し方法」を紹介します。

OSが起動しない!そんな時に役立つ「CDドライブ起動のOS」

OSが起動しないと、CドライブにもDドライブにもアクセスできませんよね。起動時のメーカーロゴが出てはシャットダウン…が永遠に続き、一向にWindowsのデスクトップが表示されませんから。

OSが起動しないときの対処法としては、BIOS(UEFI)にまず入り、ブートシーケンス(OSをどこから起動するかを選択する項目)をチェックして、SSDやHDD以外が指定されていないかをチェックするというものがあります。

何らかの拍子にブートシーケンスがSSDやHDD以外に指定されていると、OSのファイルが見つからず起動しません。

しかし、ブートシーケンスが勝手に変更されることは滅多にないので、一般的にはSSDやHDDの故障が疑われます。

SSDやHDDは、単体では正常に動いていても、外付けSSDやUSB、メモリなどを新しく装着した時点でブートマネージャーが障害を起こすことがあり、結構繊細なところがあるんですね。

なので上級者でもOSが起動しない原因を探るのは、結構骨の折れる作業だったりします。

一方、OSが起動しないと大抵の人は「あのデータどうしよう…」な事態になりますよね。大事なドキュメントや写真、資料などがPC内の保存されていると取り出しようがありません。

こういった場合は、「SSDやHDDといった内部デバイス以外の場所でOSを起動し、そのOS上からデータを移動させる」という方法がおすすめ。

ちょっとイメージしにくいかもしれませんが、「CDドライブでOSを起動し、そこからCドライブなどのデータを移動させる」という方法があるのです。

私がよくやっていたのはLinuxの一種である「Ubuntu」で作成できる「Live CD(Live DVD)」を使った起動ですね。

CD/DVDドライブからOSを起動できる「Ubuntu Live CD」

Ubuntuは無料で入手できるOSです。また、UbuntuにはCD(DVD)から起動できる機能があります。

やり方はとても簡単で、Ubuntuの本体ファイルをCD(DVD)に保存するだけ。このCD(DVD)をCD/DVDドライブに挿入し、BIOS(UEFI)上からブートシーケンスをCDドライブに変更してPCを再起動すれば良いのです。

こうすることで、WindowsではなくUbuntuが起動し、PCにログインできるようになります。

PCにログインしたあとは、SSDやHDDのドライブを参照し、データをクラウドへ移動したり、USBメモリに移し替えたりすることでデータを復旧できるというわけですね。

もしSSDやHDDが物理的に破損しておらず、論理障害(ファイルシステムが破損している場合)であれば、UbuntuのCDドライブ起動によって事なきを得ることができるでしょう。

無事にデータを取り出せたなら、Windowsの再インストールを行えば大抵の場合は解決します。

Live CD起動でもデータにアクセスできない場合は?

この場合は、SSDやHDDが物理的に故障している可能性が高いため、専門業者への依頼を検討すべきです。

SSDやHDDを取り出して、別のデスクトップPCへつなぎ、セカンダリドライブとして動作させる…という方法もありますが、物理的に破損していればそもそもセカンダリとしても機能しない可能性があるでしょう。

こうした事態に備えて、普段から大事なデータはバックアップをとっておきたいところ。また、不測の事態に備えてUbuntuのCD/DVDを作成しておくと安心です。

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