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「レジストリクリーナー」は危険?大流行したソフトウェアの現在地

   

Windows PCのメンテナンスツールとして「レジストリクリーナー」を支持する方は結構います。特にベテランの自作erやゲーマーに多いですね。

しかし、現在はレジストリクリーナーの類は「不要」とされているようです。なぜあれほど流行したツールが影を潜めているのでしょうか。

レジストリクリーナーとは

かつてWindowsで大流行した「レジストリクリーナー」とは、Windowsのレジストリ(システム設定やアプリケーションの設定情報を保存するデータベース)をクリーニングし、不要や無効なエントリーを削除することでシステムのパフォーマンスを向上させることを目的としたソフトウェアのことです。

レジストリはWindowsの中心的な部分であり、時間が経つにつれてインストールやアンインストールされたアプリケーションから残された無用な情報で満たされがちです。これらの無用な情報はシステムの起動や動作を遅くする原因になるとされています。

レジストリクリーナーは、こうした問題を解決するために開発されました。具体的には、無効なファイルの関連付け、存在しないフォントへの参照、適用されなくなったショートカット、無用なスタートアップエントリなど様々な「問題」を検出し、削除することでシステムの効率を改善すると謳っていたのです。

実際にレジストリクリナーで不具合が解消することもありましたし、私もWindows7~8のあたりまでは頻繁に使用していました。しかしWindows10に移行してからは全く使用していません。

Microsoftが非推奨 レジストリクリーナーのリスク

レジストリはWindowsシステムにとって非常に重要な部分であるため、不適切な変更が加えられるとシステムの不安定化や起動不可能などの問題を引き起こします。

実際、過去にはレジストリクリーナーが原因でシステムに問題が生じた例がいくつも報告されていました。

また、最近になってMicrosoftがレジストリクリーナーの使用を非推奨としていることも大きいですね。

数年前の話になりますが、Microsoftが公式声明として、「レジストリクリーニングツールの使用に関するサポートポリシー」という文書を公開しました。

原文はこちらです。

この文書の中では、

  • レジストリの重要性
  • レジストリクリーナーがもたらすリスク
  • Microsoftがレジストリクリーナーの使用をサポートしないこと

が明言されており、事実上の「使用禁止」ともとらえられる内容となっています。

特に以下の文言は印象的ですね。

“Microsoft makes no warranty, implied or otherwise, about the performance or reliability of third-party registry cleaning utilities.”

日本語に訳すと「Microsoftはサードパーティ製のレジストリクリーニングユーティリティのパフォーマンスや信頼性に関して、何も保証しません」となります。

ここまで強く流行したソフトを否定するのは珍しいのですが、それだけ危険性の高いソフトウェアだという証拠なのでしょう。

しかし「CCleaner」はストアアプリに存在する

レジストリクリーナーの定番であった「CCleaner」と言えば、非常に多くのPCを不具合から救った著名なソフトウェアです。

レジストリクリーナーというよりも「システムクリーナー」で、レジストリ以外にもクッキーや一時ファイル、不要ファイルの削除などを一手に担います。

このCCleanerですが実はMicrosoftの公式ストアに存在していて、最新版はWindows11にも対応。ということはまだ使えるようですね。

正直なところ、Windows10になってからアプリのインストール/アンインストールでシステムが不安定になることは非常に珍しくなったので、こうしたクリーナーは不要なのかもしれません。

繰り返すようですが、レジストリクリーナーにはリスクがありますから、使用する際はバックアップを取るなど入念に対策しておきましょう。

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