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「ゲーミングPCとは?」に対する最もわかりやすい説明
ゲーミングPCとは?という質問に、しっかりと答えることができるでしょうか。
読者の大半はご存じだと思いますが、ゲーミングPCは普通のPCとほとんど同じです。しかし、初心者向けの記事では、あたかも「特別な機械」かのように述べられていることがあります。
先日、親戚のひとりに「ゲーミングPCって何?」と質問されました。何とか説明したのですが、よくわからない回答になってしまったので、この機会に整理してみたいと思います。
そもそもどこからが「ゲーミングPC」なのか
そもそもなぜ悩んだかというと、「ゲーミングではないPC」をどう説明すべきか迷ったからです。
普通のビジネス用PCにグラボを積んでしまえば、それはもうゲーミングPCですよね。では、BTOで売られているゲーミングPCからグラボを撤去したら、それはゲーミングPCではないのでしょうか。
要は「グラボの有無」がゲーミングPCの要件になっているような気がしたのです。
「グラボの3D描画性能の問題では?」と思う方がいそうですが、2Dのゲームもまだまだありますし、そもそも現在のグラボは大半が3D描画性能を有しています。
さらに近年はAPUの進化も著しいですし、グラボの有無ですらゲーミングPCの要件になりません。
なので、「3D描画性能を持つグラボ」を中心にした区切りは無理があるのです。そこで、ゲーミングPCとそうではないPCの差を明らかにしてみたいと思います。
ゲーミングPCの要件
- 3D描画性能をもち、10年以内にサービスが開始されたタイトルがストレスなく遊べること
- 冷却に関して、通常のPCよりも考慮されていること
- 4コア4スレッド以上のCPUであること
以上が私の考えるゲーミングPCの要件ですね。これを一言で言い表すと「ゲームプレイに最適化されたPC」です。
一般的なPCは、必ずしもゲームプレイに適していません。もともとPCはゲームをするためのものではなく、情報処理のためのツールです。
ゲームのための能力は副次的なものなのです。しかし、PCが「ゲーム機」として評価されるにつれ、ゲーム機としての特性がどんどん伸びていきました。
このゲーム機としての特性が上記3つです。ちなみに「4コア4スレッド」については私の主観ですが、少なくともこれぐらいのコア/スレッド数がなければ近年のゲームは厳しいと思います。
マルチスレッドに対応していないタイトルだとしても、バックグラウンドで動く他のタスクの影響を受けないためには、マルチコア/スレッドが必須ですから。
「ゲーミングPC=独立型グラボ搭載のPC」ではない
上でも少し触れましたが、グラボはAPUのように内蔵型が主流になっていくかもしれません。
AMDのRyzen 7 8700Gに内蔵される「AMD Radeon 780M」は、すでにGTX1650を上回る性能を持つとされています。(実際には8割程度という見方が強い)
GTX1650はグラボの中では低性能な部類ですが、国産のMMOなどではまだ十分に通用するレベル。実際にドラクエ10あたりはGTX1650で結構快適にプレイできます。
IntelのCPUにしても内蔵GPUはどんどん性能が上がっていますしね。グラボの性能というよりは、総合的な描画性能がゲーミングPCの要件になりそうです。
簡単なようで難しい「ゲーミングPCの定義」ですが、「普通のPCよりもゲームプレイに最適化されている」と考えておくとよいでしょう。