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Intelの「〇〇Lake Refresh」のリフレッシュの内容は?

   

IntelのCPUは「〇〇Lake」というコードネームを冠するものが多いですよね。最近特に気になるのが「Refresh」という名称がつくこと。

例えば第14世代は「Raptor Lake Refresh」となっており、前世代のRaptor Lakeのリフレッシュ版であることがわかるような名称になっています。

しかし、「何が」リフレッシュされているのかは明確にされていないことも多いですね。そこで今回は、IntelのCPUにおける「Refresh」の内容をまとめてみました。

頻発するIntelの「Refresh」

Intelは第7世代の「Kaby Lake」以降、コードネームに「Refresh」という文言を入れてくることが増えました。

ざっとカウントしてみると、

  • Kaby Lake Refresh:Kaby Lake派生のCPUで、薄型ノートPCなどに採用されたモバイル製品のコードネーム
  • Coffee Lake Refresh:第8世代「Coffee Lake」の後継版で、事実上の第9世代CPUのコードネーム
  • Raptor Lake Refresh:第13世代「Raptor Lake」の後継版で、第14世代CPUのコードネーム

という具合に、2017年以降だけで3度もリフレッシュ版をリリースしています。

古い話で申し訳ないのですが、私が知る限り、2000年代までは「リフレッシュ」が新しいCPUのコードネームに採用されることはほとんどありませんでした。

リフレッシュとは「まったく新しい」という意味よりも「もとから存在していたものを更新、改良したもの」という意味が強い言葉です。

つまり、ここ数年のIntelは、前世代のCPUを改良して新世代とすることが多くなっています。

そもそも何がリフレッシュされている?

さて、実際に何が変わっているかは世代によるので、上の例をベースにまとめてみました。

Kaby Lake Refresh

Kaby Lakeのモバイル版を踏襲しつつ、低電力化と物理4コア化を実現。(それまでは2コア)

Coffee Lake Refresh

第8世代「Coffee Lake」よりも物理コア数を増やし、最大8コアへと変更。また、Core i9という最上位グレードも実装。

Raptor Lake Refresh

第13世代「Raptor Lake」の微調整版で、主にEコアの数を最大8から12へと変更。スレッド数は最大24から28へ。また、最大ブーストクロックの最大値が上昇。

俯瞰すると、IntelのCPUにおけるリフレッシュとは「コア数/スレッド数の最大値を上昇させる」という内容が多いようですね。逆にプロセスルールの微細化やアーキテクチャの更新といった技術的な進歩はほぼありません。

もちろん、厳密に言えばマニアックな改良が加えられているのですが、私たちが体感できるものはほぼないですね。

実際に第13世代のCore i5-13600Kと第14世代のCore i5-14600Kはほとんど同じスペックですし、使用感の違いを感じる方はいないと思います。

正直なところIntelのリフレッシュ版は「何らかの事情による開発の遅延」を埋めるための存在ですから。第7世代のころはプロセスルールの微細化が進まず、リフレッシュを頻発していました。

第13世代は非常によくできた世代なのですが、またもや壁にぶつかっているようで、第14世代ではリフレッシュ版となっています。

リフレッシュ版はスキップでも良い

あくまでも私の考えですが、IntelのCPUは「Refresh」というコードネームの世代はスキップしても良いのかなと思います。

今使っているCPUが5年以上(3世代以上前)で、性能的にどうしても不足しているというケースでなければ、リフレッシュ版の次を待ったほうが良い買い物ができます。

また、飛躍的な性能向上があった次の世代はだいたいリフレッシュ版になってしまうので、1つ古い世代を安く買ってもよいでしょうね。

たとえば第8世代を使っていて、第14世代を買おうか悩んでいるのなら、第13世代の中古も検討対象に入れていく、といった具合です。

無意味に最新世代を追いかけるよりも、ずっと安く性能を維持できると思いますよ。

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