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Ryzen7000シリーズが使える高コスパなマザーボードは?
2022年11月に発売となったAMDの最新CPU「Ryzen7000シリーズ」。ベンチマークスコアも上々で、なおかつ省電力な65Wモデルもあるとのことで注目が集まっています。
しかし気になるのが「対応するマザーボードの価格」です。昨今のマザーボード価格の高騰も相まって、Ryzen7000シリーズ対応のマザーは軒並み高値がついています。
そこで今回は、Ryzen7000シリーズをできるだけ安く、安定して使うための高コスパなマザーボードを選んでみました。
コスパ狙いなら「B650チップセット」がおすすめ
Ryzen7000シリーズに対応しているのは、ソケットAM5を備えた以下5つのチップセットです。()内は搭載マザーボードの相場
・X670E(4~8万円程度)
・X670(3.5~5万円程度)
・B650E(3.3~5万円程度)
・B650(2.1~4万円程度)
・A620(1.7~2.2万円程度)
念のため付け加えておくと、数字が大きいほど高性能/高価格ですね。最廉価版のA620シリーズは2023年の4月に登場し、65W版のCPUでの運用を想定しているとのこと。
価格相場だけを見ると、A620が最もお得なように見えます。A620マザーボードは公式で「TDP88WまでのCPUに対応」とうたっていますが、実際には65Wを推奨しているとのこと。
ちなみに65Wを超えるCPUでの運用で問題が発生しても保証しないとの情報も出ています。しかし、Ryzen 7 5800X3D(105W)が使用できるとのレビューもあることから、手が伸びてしまいそう。
とはいえ、私ならば安定運用と価格のバランスで「B650マザーボード」を選択すると思います。
A620とB650には価格以上の差がある
A620搭載のマザーボードは「ASRock A620M-HDV/M.2」が最も安く、実売価格は17000円程度。
これに対してB650搭載のマザーボードは同じくASRockの「B650M-HDV/M.2」か、ASUSの「PRIME B650M-A-CSM」が最安で、どちらも21000円程度です。
差額は4000円で、このクラスのマザーボードならば決して小さくはありません。しかし、前述のようにA620チップセット搭載マザーはTDPの制限があります。
また電源保護回路(VRM)のフェーズ数を見ても、A620モデルは6+1+1(合計8)程度なのに対し、B650モデルは8+2+1(合計11)とそれなりに差がありますね。
また、A620でTDP65W以上のCPUを使用した場合、それ以外に比べるとパフォーマンスが落ちるという報告も上がっています。高負荷状態で5%程度とのことですが、せっかくのCPU性能が発揮できないのは不満が残りますよね。
ということで、A620とB650の間には価格以上の差があり、相対的にB650マザーボードのコスパが高いと判断できそうです。
サブマシンならA620もあり
もし低価格にこだわってA620搭載マザーボードを使用するのなら、Ryzen7000シリーズの65WCPUを選択するようにしましょう。
サブ機なら65W版CPUも十分にありですね。2023年5月時点では、「数字の後ろに記号やアルファベットがない無印版」が65W仕様となっています。
つまり、以下3つが該当しますね。
・Ryzen 7 7700 (約5万円)
・Ryzen 9 7900 (約7万円)
・Ryzen 5 7600 (約38000円)
個人的には、A620マザー+Ryzen 5 7600の組み合わせもありかなと思います。CPU+マザーで合計55000円程度で購入できますし、3万円程度のグラボと16GBメモリを追加しても10万円以内でおさまりますよね。
あとのパーツは流用すれば、お得にマシンの更新ができるのでコスパは高いかなと。PBOやEXPOも使えるので65W仕様で組むなら悪くない選択肢だと思います。