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パソコンの処分方法と費用
パソコンの買い替えやアップグレードをすると問題になるのが旧パソコンや旧パーツの廃棄です。平成25年から施行されている小型家電リサイクル法にパソコンも含まれているためどこでも簡単に処分できるとは限りません。そこで今回はパソコンの処分方法やその費用についてご紹介します。
小型家電リサイクル法の概要
家電製品のリサイクルや適切な廃棄を目的としており、認定事業者には一定の基準が設けられています。地方自治体でパソコンを回収しているかは小型家電リサイクル回収ポータルサイトから検索できます。残念なことにゲーミングデスクトップパソコンが処分できる自治体は少数です。
BTOや自作パソコンの処分
自治体が回収している場合は自治体へ連絡や回収BOXなどへ廃棄しますが、他にも家電量販店やパソコンショップでは無料で引き取りしてくれることが多いです。店舗で引き取りサービスを受付している多くがパーツの抜き取りがあると引き取ってくれません。
例えばHDDだけを外した状態や、パソコンケースと一部のパーツのみでは引き取り拒否されやすいです。これは引き取ったパソコンをリサイクル販売するためで、無料引き取りを事業として続ける上で仕方ないことですが消費者的には不満も残ります。また処分の際は身分証の提示を求められる場合がありますので用意しましょう。他には宅急便で送るだけで回収している業者もあり、送料の負担だけで自宅から処分することも可能です。いずれにしても自治体以外の業者を使う際は一般廃棄物処理業の資格があるか確認をしましょう。
パーツだけの処分
正常動作するパーツならパソコンショップやネットオークション等で売る方法があります。パーツ単体は小型家電リサイクル法の範囲外のため、破損している場合や値段が付かないは家電ゴミや不燃ゴミとして廃棄が可能です。
HDDやSSDは処分する前にデータを破壊
小型家電リサイクル法の認定事業者や行政へ処分を依頼したとしてもパソコン内のデータが必ず消去されるとは限りません。輸送中の盗難などのリスクはどこでもあることなので自衛手段として廃棄前にストレージの破壊をお勧めします。データの破壊にはソフトを使って無意味なデータで上書きする方法と、物理的に破壊する方法があります。
データの上書きは長時間かかる
データの上書き消去には複数の方法があり、上書き回数などが異なります。最も確実と言われる方式では膨大な時間が必要となるため、数日間パソコンを連続稼働させて上書きします。
しかしこの方法でもHDDには残留磁気と呼ばれるデータの痕跡はわずかに残るため完全な方法とは言えません。SSDはHDDよりも復旧困難にはなりますがやはり完全な消去は難しいとされています。このような理由から上書き消去はあくまでパソコンを下取りや査定に出す際に行う必要最低限の自衛手段と言えます。
物理破壊に勝るものなし
HDDやSSDを破壊すれば根本的に復旧不可能にすることができるため、査定ではなく処分の際は物理破壊をお勧めします。HDDは表面のラベルや丸いシールを全て剥がすとその下にネジがあり、全てのネジを外すと開封できます。開封後はプラッタを取り出して表面を削り、曲げるなどを行い破壊します。
HDDに使われるネジはトルクスネジと呼ばれる工業製品用の特殊な形状です。3.5インチHDDなら基本はT8サイズが使われていますが、プラッタの取り外しにはT7やT6も必要なモデルがあるためビットを交換して複数のサイズに対応できるドライバーセットを購入すると便利です。
プラッタは両サイドをモンキーレンチ等で掴み曲げることができますが女性には難しいかもしれません。プラッタ表面を削る際は紙ヤスリ等を使います。2.5インチHDDのプラッタはガラス製がほとんどのため、取り出したプラッタを紙袋や二重にしたビニール袋に入れ、ハンマーなどで叩き割れば粉砕できます。一瞬で非常に鋭く細かいガラス片になるため野外で慎重に作業しましょう。
まとめ
地方自治体が回収してくれる場合は無料で処分可能なケースが多く、パーツの欠損がなければ多くの量販店等でも無料処分できます。パーツだけや部分的にパーツが抜けている場合はユーザー自身で分解して通常のゴミとして廃棄するか、宅配で処分してくれる業者へ依頼することで安価に処分することが可能です。正しい処分方法で地球に優しく迷惑をかけない処分方法を選びましょう。