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NASのバックアップに役立つスナップショット

   

ゲーミングNASの登場など個人ユーザーにも浸透しつつあるNASですが、大容量でバックアップにも向いているため大切なデータを預けることも多くあります。

しかし、いくらRAID構成でデータ消失に備えていてもNAS本体が故障してしまえば丸ごとデータを失うことになるためNAS全体のバックアップも欠かせません。

そしてNASは容量が大きい分データをバックアップするためには膨大な時間が必要なため一般的なバックアップとは別な方法が現実的です。そこで今回はNASのバックアップに役立つスナップショットについてご紹介します。

スナップショットは差分バックアップなので低容量

スナップショットとはLinuxOS等で一般的なバックアップ方法のひとつで、前回バックアップした内容から変化した部分だけをバックアップします。

初回のパックアップは時間がかかるものの、次回以降はファイルの増減が少なければ非常に短時間でバックアップが完了します。

NAS全体を何回もバックアップするよりもスナップショットでバックアップする方が時間もバックアップ容量も節約できるため、バックアップの頻度を上げ、常に数時間前の状態に戻せる環境構築が可能です。

バックアップの世代管理が可能

スナップショットの利点は低容量・短時間ですが、世代管理が容易な点も上げられます。ユーザーはスナップショットで保存した任意の日付に変更されたファイルへアクセスが可能になり、データの変遷を追いかけたりランサムウェアの被害に遭う前の日にNASを戻せます。

同じような機能としてMacOSのTimeMachineがありますが、そのNASバージョンと言えます。

国内メーカー製NASでスナップショットが使えるのは高価な法人向けモデルばかり

QNAPやSynologyといった高機能なNASキットではどのモデルでもサポートされているスナップショットですが、残念なことに国内メーカー製のNASでは高価な法人向けモデルに限定されます。

これは国内にNAS専業メーカーが存在しないことも一因ですが、多機能NASの普及が遅かったことも大きな原因です。従ってスナップショットを使うためにはNASキットへの入れ替えが必須です。

まとめ

パソコン向けのバックアップソフトウェアでは珍しくない差分バックアップですが、NAS OSがデータ管理をしてくれるスナップショットは確実で便利なバックアップ方法です。

すでにNASを運用している場合でもスナップショットが使えるNASキットへ移行し、古いNASをスナップショットのデータ保存先として活用できるため、NASのバックアップを検討している方へもおすすめです。

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