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FSRにDLSS…GPU関連の処理技術一覧

   

近年のGPUは単純にクロック数が上がっているだけではなく、処理の効率化に関する機能も充実していますよね。

代表的なところではレイトレーシングやDLSSがありますが、この2つに以外にもさまざまな技術が乱立しています。

正直なところ、私もすべてを把握しているわけではないので、いったん整理してみることにしました。

GPU関連技術の大まかな分類

GPU関連技術は、大きく以下に分類されます。

・画質向上系…DLSS、DLAA、DLDSR
・フレームレート向上系…FSR、DLSS、NIS、RSR、XeSS、TSR

こうしてみるとフレームレート向上系が多いですよね。画質向上はあまりない、というか実質的にDLSSの系統のみだったりします。

各技術の概要をもう少し詳しく見ていきましょう。

GPU関連技術の概要

上で紹介した各技術の概要を簡単に解説すると、以下のようになります。

DLSS

Nvidiaが開発した画質向上+フレームレート向上が狙える技術です。現状では最強の技術かもしれませんね。ディープラーニングを用いて高画質なフレームの特徴を学習し、低画質なフレームの描画を改善するという画期的な技術です。

「そこそこ画質が良くなり、フレームレートも落ちない(改善される)」という体験は思いのほか素晴らしいものです。DLSS3になってより精度が増しました。

DLAA(Deep Learning Anti-Aliasing)

DLSS X2の別名で、DLSSの技術を画質向上に特化させたものです。フレームレートは下がりますが、64×SUPER SAMPLEDと同じ品質になるのは嬉しいですね。

DLDSR(Deep Learning Dynamic Super Resolution)

こちらもNvidiaの画質向上系技術で、フレームレートは下がります。過去の技術であるDSRにAIを組み合わせていることが特徴。

FSR(AMD FidelityFX Super Resolution)

AMDの技術で、フレームレートが向上する一方、画質は下がります。根底にある技術はNvidiaの「NIS(NVIDIA Image Sharpening)」ですね。

NISは、画像をシャープにする技術ですが、これをフレームレート向上のために使っているのがFSRです。NISのAMD版といっても良いかもしれません。

NIS(NVIDIA Image Scaling)

Nvidiaの技術で、NIS(NVIDIA Image Sharpening)とは異なり画像をシャープにしてフレームレートはやや低下します。FSRとほとんど同じ技術ですね。

RSR(Radeon Super Resolution)

Radeon(AMD)の技術で、画質は下がるがフレームレートは上がります。FSRのドライバ組み込み版です。

XeSS(Xe Super Sampling)

Intelの技術で、画質が下がりフレームレートは上がります。Intel Arc GPUのみで動作するバージョンとそれ以外のバージョンの2種類があるようですね。

TSR(Temporal Super Resolution)

Epicの技術で、画質が下がりフレームレートが上がります。Unreal Engineで製作されたゲームにのみ適用されるようです。

2023年時点ではDLSSが一歩抜きんでている

こうしてみると様々な企業からGPU関連技術が出ていることがわかります。ただし、2023年時点ではNvidiaのDLSSが頭ひとつ抜けている印象ですね。

やはり、画質とフレームレート双方にアプローチできるのは強いです。また、対応タイトルもどんどん増えており、DLSS自体もバージョンアップを続けています。

個人的にはDLSS、DLAA、DLDSRの3つで事足りそうな感じなのですが、ゲーム側の対応が必要なことやRTXシリーズ自体が高いので、本格的な普及はこれからでしょうね。

グラボを買いかえるときの参考にしてみてください。

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