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色彩豊かなHDRモニターに対応できるか調べる方法

   

2017年頃からHDR対応のモニターやオンラインゲームが出始めており、ファイナルファンタジーXVなどメジャーなゲームタイトルでは4K対応と合わせて実装されることが増えています。そこで今回はHDRの魅力とHDRに対応するために必要な動作環境についてご紹介します。

HDRはより綺麗な映像を表示する規格

ハイダイナミックレンジの略称がHDRです。従来のスタンダードダイナミックレンジよりも表現できる色が大幅に増えたことで黒つぶれ・白飛びがない映像表現が可能です。人物や建物の影で真っ黒だった映像もHDRなら影の中に何があるのかを見ることができ、より肉眼に近い映像体験を得られます。

ブルーレイ規格も4KとHDRを組み合わせたウルトラHDブルーレイという後継規格が2015に策定され徐々に普及しつつある状況です。このような映像機器のHDR化の波を受けゲーミングパソコンの世界にも着実に浸透しつつあり、今後のスタンダードになるのではと注目されています。

ゲーミングパソコンでHDRを有効にできるのはWindows10のみ

Windows7や8はHDRへの対応予定がなく、Windows10のバージョン1703であるCreators Update以降で初めてHDRが使用可能です。Creators Update移行はハードウェアが対応していれば設定アプリのディスプレイからHDR機能のオンオフ切り替えができます。

ハードウェアのHDR対応状況は分かりにくい

モニターだけははっきりHDRの対応・非対応が表記されていますが、現在流通している多くのグラフィックボードやマザーボードのスペック表にはHDRの項目が存在しません。それはハードウェア+HDRを有効にする為に必要なソフトウェアのインストールが終わって初めてWindows10で使用可能になるという事情があるためです。

Intel CPU内蔵グラフィックはCPUが7000番台もしくは8000番台・Intel Management Engine FirmwareとIntel Software Guard Extensionsが特定のバージョン以上にアップデートされていることに加え、マザーボードによってはBIOSの更新も必要と初心者には理解しにくいと言わざるをえません。

簡単なNVIDIAもドライバを最新版にアップデートしたあとにNIVIDIAコントロールパネルからカラー設定をいくつか手動で設定変更する必要があります。

基本はHDMI2.0a以上がHDR対応の証

AMD RADIONは例外ですがIntelグラフィックとNVIDIA GeforceはHDMI2.0に対応し、HDMIケーブルは2.0a(2.0はHDR非対応)または2.1以上ならHDRが確実に使用出来ます。

2016年以降のAMD RADIONはHDMI1.4であってもドライバのアップデートだけでフルHDのHDR出力できるモデルが存在します。もしAMD RADIONのグラフィックボードを使用している際はドライバを更新して設定画面にHDRのオンオフ切り替え項目が追加されていないか確かめてみましょう。

まとめ

HDR対応を謳うゲーミングモニターはまだ少数ですが、4Kモニターや上位機種のモニターではHDR対応がほとんどという状況です。今後もHDRがスタンダードになる傾向が強く、すでに4Kテレビにパソコンを接続する際はHDRが必須です。

今のうちからHDR対応環境を準備しておくとモニターを変えるだけでHDRに移行できるため、今使っているゲーミングパソコンがHDRに対応できるかどうか調べてみることをお勧めします。

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