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CPUの末尾にあるアルファベットの意味は?
「Core i7 13700K」や「Ryzen 7 6800HS」など、よく売れているCPUには末尾にアルファベットふが付記されていますよね。
このアルファベットは、サフィックスと呼ばれ、CPUの性質を表しています。サフィックスを知っておけば、CPUの名称を見ただけでどのような類のCPUなのかを知ることができるので大変便利です。
今回はCPUの末尾にあるアルファベットの意味について解説します。
CPUの末尾にあるアルファベット「サフィックス」
サフィックスとはCPUのモデルナンバーの最後にくるアルファベットです。「Core i7 13700K」や「Ryzen 7 6800HSの「K」や「HS」がサフィックスになります。
サフィックスでは、「CPUが持つ特徴や性質」を表現します。例えば、OC向きであるとか低消費電力であるとか、CPUが性能以外の面で持つ特徴を表現するわけです。
以前は一文字で表現されることが多かったのですが、最近は2文字のバージョンも増えているようですね。
以下は、代表的なサフィックスとその意味です
Intelのサフィックス
- 無印(サフィックス無し):通常版。OC(オーバークロック)に対応していないという意味合いで使われることが多い。ただし近年は無印であってもCPUが標準機能として自動OC機能を持っていることもある。
- K:倍率ロックフリー対応。CPUの動作倍率を自由に変更できるため、手軽にOCすることができる。
- T:省エネ性能を重視した低消費電力、低電圧版のCPU。
- U:超低電圧版。TDPや消費電力が低く設定されており、ノートPCなどに良く使われる。
- X:高性能版。無印版に比べて性能がアップされており、TDPも高くなる傾向あり。
AMDのサフィックス
- X:省電力よりも高性能を重視したデスクトップパソコン向けCPU
- 3D:大容量キャッシュメモリを搭載したゲーム用途向けCPU
- E:低消費電力を意識したCPU
- H(ノートPC向け):高性能版ノートPC向けCPU
- HS(ノートPC向け):同上
- U:低消費電力を意識したCPU
Intelなら「K」、AMDなら「Xと3D」に注目
デスクトップPCでゲームをする前提ならば、Intelの「K」付きモデル、AMDなら「Xと3D」付きのCPUに注目していくべきでしょうね。
IntelならばオーバークロックしやすいK付きCPUで自由に性能を引き上げられますし、AMDでもXと3Dならば絶対的な性能が不足することはないでしょう。
特にAMDは「3D」付きのCPUに注力している傾向があり、「5800X3D」などはオーパーツと呼ばれるほどの高性能をたたき出しました。ちなみにAMDの場合は、2つのサフィックスを合わせて3文字表記のこともあるようです。
例:X3D=(高性能でなおかつ、3D性能も重視している)
ただしIntelの場合は、無印でもCPUのグレードさえ確保できていれば、性能的には十分なことが多いです。普段使いにおいて「K」か「無印」かを意識する機会はほとんどありません。
なので、特にオーバークロックにこだわりがなければ、Core i5の無印などを購入してもまったく問題ないでしょう。
CPUは性質によって使い分けることも大切
このようにCPUは用途に応じた性質が付与されており、これを表すのが末尾のアルファベット(サフィックス)です。
サフィックスの意味を知っておくと、「仕事用のモバイルノートPCならばバッテリー持ちが良いUやT」、「ゲームをするなら処理性能が高いXや3D」といった具合に、それぞれの役割に応じてCPUを選択することができます。
結構頻繁に変わるので暗記する必要はありませんが、CPU購入の際には意識してみてください。