※当ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています。
Coffee Lakeが物理8コアへ?「Coffee Lake Refresh」
2017年後半に登場したインテルの第8世代CPU「Coffee Lake-S」は、物理コア数でAMDのRyzenに一歩遅れています。
インテルではこの遅れを挽回すべく、「Coffee Lake Refresh」なるCPUを投入予定とのこと。一体どんなCPUなのか、発表されている情報を整理してみましょう。
物理8コアを実現する「Coffee Lake Refresh-S」
「Coffee Lake Refresh-S」は、2018年の終盤から2019年の年始にかけて発売が予想されている、インテルの新CPUです。
デスクトップ向けですから、ゲーミングPCのメインパーツになるCPUですね。
2018年6月時点では、「Coffee Lake-Sと同じ14nm++で製造されること」「物理コア数が最大6コアから8コアになること」が発表されています。
つまり、Coffee Lake Refresh-SはCoffee Lake-Sの改良版で、世代としては同じCPUといえそうです。
しかし、物理コア数の増加はCPUの性能を一気に向上させるため、同じ第8世代といえども期待して良いのではないでしょうか。
迷走するインテルとIce Lake
このように第8世代の改良版をリリースする計画の背景には、どうやらインテル社の次世代CPU開発が迷走している、という事情がありそうです。
なぜなら第9世代CPUといえる10nmプロセスのCPU「Ice Lake」が、未だはっきりとその姿を見せないからです。
ついにはインテル社の開発ロードマップから消え、名前だけが独り歩きしている状態に陥っています。
その間にもライバルのAMDは着々と新たなCPUを開発しており、CPU業界の帝王インテルが今後どのように立ち回るのか、注目ですね。
実は、すでに「Core i3-8121U」という10nmプロセスのCPUを発表しているのですが、これは内蔵GPUが無効になっています。
そのため、インテルの新CPUとして正式に宣伝されず、一部の人間のみが存在を知っている、という不思議なことが起こっています。
もしかすると、AMDのRyzenのように内蔵GPUを一切取り去った状態のCPUに転換するかもしれません。
2018年の山場は「Coffee Lake Refresh-S vs Ryzen」か?
こういったインテルの状況を考えると、2018年はデスクトップ向けCPUとして「Coffee Lake Refresh-S」が本命になる可能性が高いです。
つまり、AMDのRyzenとCoffee Lake Refresh-Sの戦いということになるでしょう。
Coffee Lake Refresh-Sが物理8コアになれば、第2世代Ryzenと同等以上の性能を叩き出すことは想像に難くありません。
対するAMDも、Ryzenの改良版を出すのか、新モデルを追加するのか、注目が集まります。
2019年はCPUの進化がさらに進みそうですから、その前哨戦として「Coffee Lake Refresh-S vs Ryzen」が盛り上がりそうですね。