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グラボ以外の違いは?クリエイターPCとゲーミングPCの明確な差とは
ゲーミングPCにはRTXシリーズ、クリエイターPCにはQuadroシリーズという認識を持っている方は多いと思います。
実際に私もその一人ですし、要は「ゲームプレイ用のグラボか、動画編集や3Dモデリングに適したグラボか」の違いという認識ですね。
しかしグラボ以外の差を問われると、明確に答えられる人は少ない印象です。そこで今回は「グラボ以外で」ゲーミングPCとクリエイターPCの違いをまとめてみました。
【グラボ以外】ゲーミングPCとクリエイターPCの違い
では早速ゲーミングPCとクリエイターPCの違いを見ていきましょう。
ゲーミングPCとクリエイターPCの違いとして、最も大きな点は「並行していくつもの作業をするかどうか」という点です。
ゲーミングPCは、極論を言えばゲームをスムーズに動かすことができれば合格。これに対してクリエイターPCは、複数の作業を並行しなくてはなりません。
例えば、動画エンコードをしながら画像編集をしたり、3Dモデルを制作したりといった具合ですね。
また、動画エンコードはCPUの能力にも依存するため、CPUとメモリ、ストレージなど総合的なバランスが重視されるのもクリエイターPCの特徴。
というあたりを踏まえて、両者の違いをまとめると以下のようになります。
CPU
クリエイターPC
高いマルチスレッド性能を求められることが多いため、多コア・多スレッド対応のCPUが好まれます。
動画編集、3Dレンダリング、大量のデータを扱う作業などでは、高いCPUの処理能力が重要になります。
ゲーミングPC
高いシングルスレッド性能が求められるゲームが多いため、最大クロック周波数が高いCPUが選ばれることが一般的です。
多くの現代のゲームは、高いマルチコア性能を利用できるようになってきていますが、シングルスレッド性能の高さがフレームレートに直接影響を与える場合が多いです。
メモリ(RAM)
クリエイターPC
大容量のRAMが必要とされます。動画編集や3Dモデリングなどの作業では、多くのデータを同時に扱うため、32GBやそれ以上のRAMを搭載することが一般的です。
ゲーミングPC
ゲームプレイでは16GB程度のRAMで十分な場合が多いですが、最近のゲームではより高いメモリ要求が見られるようになってきました。それでも、クリエイターPCほどの大容量は必要とされません。
ストレージ
クリエイターPC
高速な読み書き速度を持つSSDを主ストレージとして利用することが多く、大容量のデータを扱うために追加のSSDを複数搭載することが一般的です。
ゲーミングPC
ゲームのロード時間短縮のためにSSDが主流ですが、クリエイターPCほど大容量は必要とされない場合が多いです。ただし、近年は大容量化が進んでいます。
RTX/Tシリーズ(旧Quadro)でゲームは可能?
このようにクリエイターPCとゲーミングPCは、非常に境界線が曖昧ですが、突き詰めると求められる能力はかなり違います。
とはいえ、ゲーミングPCで創作や動画編集は可能ですし、クリエイターPCでゲームをプレイすることもできます。
では、クリエイターPC向けのグラボであるRTX/Tシリーズ(旧Quadro)でゲームは可能なのでしょうか。
結論から言うとゲームプレイは可能です。ただし、ゲームに特化しているわけではないので、ゲーミング用のグラボとしては性能が高くありません。
RTX/Tシリーズ(旧Quadro)が得意とするのは最大画面数の多さ(16画面までデスクトップとして利用可能。)、複数グラボでの運用、ディープカラー(RGB各色10bit対応)などであり、デザインや動画レンダリング向きなのです。
高フレームレートで最新の3Dゲームを動かす、という目的で作られていないので、価格の割にはゲーミング性能が低くなります。
もちろん、軽めのゲームならば難なくこなしますが、やはりゲーミング用ならばRTXシリーズのほうが有利ですね。参考にしてみてください。