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光学メディアの読み取りチェックと品質の見極め方

   

光学メディアの寿命と保管環境は深い関係があることは以前ご紹介したとおりですが、実際に保管している多くのディスクがどこまで劣化が進んでいるか知ることが大切です。

し急速に劣化が進んでていることが分かれば完全に読み込めなくなる前にバックアップや焼き直しという対処も可能になり、データを守ることにつながります。そこで今回は光学メディアの品質や読み取りチェックをする方法についてご紹介します。

ディスクの読み込みチェックや品質の見極めは専用のソフトウェアを使う

光学メディアは見た目で状態を判断できないため、専用のソフトウェアを使って個々のディスクについて検査を行います。ディスク上に読み取れない領域があるかどうかはもちろん、記憶層の劣化が進みなんとか読み込んでいるため読み込み速度が低下していることも分かります。

また書き込んだ直後に品質チェックをすれば長期保管する上でどの程度信頼性があるか予測を立てやすくなります。

Nero Disc Speed(旧Nero CD-DVD Speed )

ライティングソフトウェアが主力商品のneroが無償公開していた光学メディアの品質チェックソフトウェアです。現在公式サイトでは公開されていませんがミラーサイトからダウンロード可能です。

バージョンアップが止まっているため比較的新しい光学ドライブでは使用出来ない他に一部BDではソフトウェアが落ちるなどパソコンのパーツ構成次第では使えないこともあります。

Opti Drive Control

Nero Disc Speedの実質的後継ソフトウェアですがneroからの提供ではなくなりました。30ドルのシェアウェアで英語版のみリリースされていますが、有志が制作した日本語化パッチがあるためNero Disc Speed同様簡単に使用出来ます。ライセンス購入にはPayPalアカウントが必要です。

PO Failures(POF)とJitterの数値が重要

POFは正常に読み込むことが不可能だった回数をカウントします。0ならば正常にデータを読み込めていますがカウントされたしまった場合は深刻な傷や記録層の変質が起きています。

DVDビデオなら映像の一部がブロックノイズになりますがバックアップ可能なため、早めに複製やパソコンへリッピングして保存しておきます。Jitterは書き込まれたデータの揺らぎの度合いを示します。

数値が少ないほど信頼性が高く、10%を超えると悪い結果です。Jitterは光学メディアと光学ドライブの相性でも変化するため、Jitterが少なくなる製品の組み合わせを選ぶことでより信頼性が高いディスクを焼くことが出来ます。

LDC・BISやPI Errors・PI Failuresが極端に多いメディアは要注意

LDCとPI Errorsは通常の読み取りデータ補正を行った数、BISとPI Failuresはより強力な読み取りデータ補正を行った数をカウントします。POFが0ならばこれらの数値について注意する必要は少ないですが、ディスク全体で高い数値を記録し続けている場合は記録層の変質が進んでいる可能性が高く、重要なデータを記録したディスクなら早めのバックアップをしましょう。

まとめ

光学メディアの品質チェック項目は専門性が高く、最初は理解が難しい場合があります。もし読み込みできなくなったディスクが手元にある際は正常に読み込めるディスクと品質チェック内容を比較することでより分かりやすくなるため試してみましょう。

そして長期保管しているディスクは時々品質チェックして劣化の進行具合を確かめ、悪い数値が出ている場合は早めの対処をすることで大切なデータを確実に守ることが出来ます。

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