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無償で本格的な3DCGが作成可能なBlender

   

映画はもちろんあらゆる映像作品で多用されている3DCGは今や珍しい物ではなく、一般人でも3DCG用のソフトウェアがあれば作品として通用する物が作れるようになってきました。

しかし3DCG用のソフトウェアは1ライセンスが高額な製品のシェアが高く、映像作品を趣味として制作進行する上でライセンス料の問題が大きな障害でした。

そのような中で無償公開されているソフトウェアの中にも優秀なものが出てきており、コストをかけずに3DCGを始められるようになってきました。そこで今回は無償で本格的な3DCGが作成可能なBlenderについてご紹介します。

映像制作会社の社内用ツールとしてスタートしたBlender

Blenderは元々オランダの映像制作会社の社内ツールとして誕生したソフトウェアでしたが、会社の倒産やソフトウェアソースの権利問題を経てオープンソースかつ無償利用な3DCGソフトウェアになりました。バージョンアップは頻繁に行われておりWindowsはもちろんMacOSやLinux上でも動作します。

3Dモデルの作成から映像出力までBlender一本で可能

従来の3DCGは3Dモデルの作成だけに特化したものや映像化するレンダリングに特化したものなど分業化されていましたがBlenderでは全ての工程を完結させることが可能です。

もちろん各工程の知識習得や試行錯誤は必要になりますが、ファイルのインポート・エクスポート作業が不要で導入準備も必要なくなりユーザーは操作に集中できます。

最新のVer.2.8からは操作方法が一新され初心者にも扱いやすくなった

2019年にリリースされたバージョン2.8からは操作方法と画面が一新され、世界的にシェアの高い3DCGソフトウェアに近い操作感へ変更されました。

社内ツールとして作られたBlender独自の操作方法が非常に独特で敬遠されることがありましたが、はじめて3DCGを始めるユーザーでも扱いやすくなった点は大きなメリットです。その代わり解説書や解説サイトの内容も2.8以前と以後では大きく異なるため操作方法やテクニックを調べる際は注意が必要です。

本格的に3DCGを作るならグラフィックボードは必須

BlenderはCPUのみでも動作しますがグラフィックボードがあると巨大な3Dモデルがスムーズに扱えます。3Dモデルはリアリティを追求するとポリゴンの数が増えていき処理も徐々に増えていくため、作り始めた時はスムーズでも作り込むうちに動作が遅くなることが珍しくありません。

そのような時は3Dのデータ処理に特化したグラフィックボードを導入することで解決できる上に映像出力の行程であるレンダリングも高速化されます。

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新機能をいち早く試せる最新版とトラブルが少ない安定版がリリース

Blenderは現在も頻繁にバージョンアップが続けられており、最新の機能が試せる最新版とトラブルの少ない安定版のふたつがリリースされています。

最新版は未知のバグや不具合を含んでいる可能性があるためBlenderになれるまでは安定版で習熟するべきです。

まとめ

Blenderは20年以上開発が続けられてきたソフトウェアであり、日本国内でも映画制作に採用される実績を持ちます。3DCGは専門性の高いジャンルであるためインストールしてすぐに映像作品を作ることはできませんが、導入準備はBlenderのインストールだけで終わるためあとはユーザーの努力次第です。

もし映像関係や3Dモデルに興味があるなら一度はインストールして3DCGの世界を体験する窓口としてBlenderがおすすめです。

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