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4K解像度でゲームをするときの注意点
3840×2160の4K解像度でゲームをプレイすると、感動するほど高精細なゲームの世界を体感することができます。しかし4K解像度でゲームをプレイするには多くのハードルを越えなければなりません。4K解像度でゲームをプレイするために必要なものや注意点を解説したいと思います。
4Kモニターと接続方法
まず4K解像度に必要なもの、それは当たり前ですが4K解像度を出力できるモニターです。そして注意が必要なのがモニターとグラフィックカードをつなぐケーブルです。4K解像度で出力するためには、HDMIやDisplay Portのどちらかで接続する必要があります。
ここで注意していただきたいのは、4K解像度を60fps以上で伝送可能なのはHDMIであれば2.0以降、Display Portであれば1.2以降のケーブルが必要ということです。それ以前のケーブルを使用してしまうと、4K解像度は出力できても60fpsではなく30fpsしか出力できないことがあります。ゲームで30fpsしか出ないとなるとカクカクでプレイに堪えないでしょう。
HDMI、Display Portどちらで接続するかを決めて、最新のバージョンのケーブルを用意すると、余計なトラブルに出会わずに済むでしょう。
4KはフルHDの4倍の性能が必要
4K解像度はフルHDのパネルを4枚並べたのと同じだけのピクセル数があります。単純にフルHDの4倍の処理能力が必要になります。フルHDで快適に動くパソコンだからといって、4K解像度でも快適とは限りません。
4K解像度でゲームをするには、特にグラフィックカードのパフォーマンスが大きく要求されます。
下記はIntel Core i7-7700K、DDR4-2400 16GBにGeForce GTX 1070でファイナルファンタジーXIVベンチマークを動かしたときのスコアです。
最高品質でのベンチマークスコア
- GTX 1070 1920×1080 最高品質 : 15798
- GTX 1070 3840×2160 最高品質 : 5198
最高品質での平均fps
- GTX 1070 1920×1080 最高品質 : 108.3
- GTX 1070 3840×2160 最高品質 : 34.9fps
フルHDでは最高品質でも60fpsを大きく超えていますし、安定して快適にプレイできそうですが、4K解像度では30fps台と60fpsには大きく届きません。これでは快適にプレイできるとは言えず、かなりカクカクしているように感じるでしょう。
標準品質でのベンチマークスコア
- GTX 1070 1920×1080 標準品質 : 20990
- GTX 1070 3840×2160 標準品質 : 12202
標準品質での平均fps
- GTX 1070 1920×1080 標準品質 : 150.3fps
- GTX 1070 3840×2160 標準品質 : 81.9fps
標準品質ですと、フルHDはもちろん4K解像度でも80fpsを超えていますので快適にプレイできそうです。GTX 1070以上であれば設定次第で4K解像度でもプレイできるでしょう。それよりも低いグラフィックカードでは設定を下げても60fpsをキープできない場合もあり、ストレスを感じながらのプレイになってしまう恐れがあります。いずれにせよ、フルHDの4倍の性能が必要ということを念頭において、グラフィックカードは性能に余裕を見てチョイスするようにしましょう。
4K解像度の注意点
4K解像度でゲームをするとドットも見えないほどの高解像度に初めは感動するでしょう。しかし高解像度ならではの悩みも出てきます。解像度が上がったことによって文字が小さくなってしまい、それまでの視聴距離では文字が読み取れないといったこともあります。
まだまだ主力はフルHD解像度ですので、ゲームによっては4Kといった高解像度を想定して作られてはいません。フォントやHUDのアップスケールに対応していない場合は、ウィンドウモードでゲームを起動し、OSの機能でウィンドウを拡大表示することで対応できるものもあります。
4K解像度での注意点としては
- 4K60fpsに対応したHDMI 2.0以上もしくはDisplay Port 1.2以上のケーブルを使用すること
- グラフィックカードが4K解像度でのプレイに耐えうるものであること
- プレイするゲームが4K解像度でも問題なくプレイできるか
といったところになります。どうしても4K解像度のモニターでゲームが動かない、パソコンのスペックが足りない、文字が読めないといった場合には、表示解像度を4KでなくフルHDで表示させることも可能です。
テレビ業界が4Kに移行しつつあるように、パソコンのモニターもどんどん4Kに移行していくことになるでしょう。グラフィックカードの性能も年々飛躍的に伸びているので、数年後には4K解像度が主流になっているかもしれませんね。