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回線契約時に気を付けたい「ベストエフォート」の意味!反対語は?

   

光回線やWifiの契約時には、最大速度だけを見てしまいがちですが、これは実際のところ「罠」です。

お気づきの方も多いと思いますが、最大速度はいわゆる「理論上の最速値」であって、「常に出る速度」ではありません。

では、なぜこうした表記が許されているのでしょうか。そのカギとなる「ベストエフォート」について解説したいと思います。

大半の回線契約は「ベストエフォート型」=努力目標?

インターネットの回線契約に関するサービスが登場してから早25年以上が経過しましたが、これまで登場したほぼすべてのサービスで「ベストエフォート型」という言葉が使われています。

契約書やサービスパンフレットでは小さな文字で書かれていることが多いのですが、ほぼ100%の確率で「ベストエフォート」という文言が書かれているはずです。

このベストエフォートとは、直訳すると「最大限の努力」。つまり、ベストエフォート型のサービスとは「理論上の最大通信速度と、そこを目指して最大限努力した結果の速度」で構成されるわけです。

光回線やWifiを使用していると、理論上の最大値はほぼ出ないことが分かると思います。大抵の場合は理論値の6割程度、夜間であれば2割も安定して出ていれば特に問題ありません。

これがいわゆる「最大限の努力(ベストエフォート)」の結果であり、具体的な数値は決められないけれども、努力の結果の速度で使ってくださいねという契約になっているわけです。

ベストエフォートの反対語「ギャランティ」

ベストエフォートとは逆に、一定の速度を保証するサービスもあり、これを「ギャランティ型」と言います。

音声や動画を配信する場合、ベストエフォート型のように速度が乱高下していてはサービスに支障をきたすため、一定の速度を保証するといった意味合いで使われることが多いです。

ただし、一般の家庭でギャランティ型を実現することは非常に難しいでしょう。速度を一定に保つにはサーバーや最寄りの通信拠点と1:1、もしくは非常に少ない接続数である必要があるからです。

また、速度を一定以下に落とさないためには帯域の制限など非常に高度な制御が必要で、一般家庭に導入するにはコスト的にも技術的にも難しいのが実情です。

ちなみに、USEN GATEが提供している企業向けのインターネット接続サービスには、ギャランティ型があります。

10Mbps~500Mbpsの帯域を確保し、最大1Gbpsという契約で最低56000円(月額、1IPあたり)から。ちなみにこれは10Mbps契約であって、500Mbps保証になると、125700円になります。※1

もし、「FPSのために常に500Mbpsが確保された回線が欲しい!」というのであれば、毎月13万円近いお金が必要になるわけですね。速度保障と言うのがいかに難しいか、お分かりいただけると思います。

出典:
※1 USEN GATE
https://www.gate02.ne.jp/service_network/premiere/

ベストエフォートでも極端に速度を落とさないために

ただし実際のところは、最大1Gbpsかつベストエフォート型の光回線で、何ら問題ありません。

問題になるとすれば、夜間(22時~1時)の速度低下でしょうね。ここの速度低下を防ぐには、IPv6(IPOE)の契約にチェンジしてしまうのが近道です。

IPv6契約はプロバイダーが無料で設定していることが多いため、まずは契約しているISPに問い合わせるか、公式サイトをチェックしてみてください。

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