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MIDIや往年の名作ゲームBGMをリアルに再生するMIDI音源ソフトウェア
一昔前の着メロやWEBサイトのBGMで多く使われていたMIDIは楽器の演奏データのみを記録することで一曲分を数キロバイトの低容量に抑えることが出来ました。当時のネット回線速度が遅く音声圧縮技術が未発達だったことこともあって広く普及し、当時のゲームでも多く採用されていました。
再生する際は楽器の演奏データを元に演奏を再生するMIDI音源が必要ですが、Windowsに標準で内蔵されているMIDI音源ソフトウェアは再現性が低くチープな印象を持っているユーザーも多いのではないでしょうか。そこで今回はMIDIをリアルに再生できるMIDI音源ソフトウェアについてご紹介します。
MIDI音源にはハードウェアとソフトウェアがある
MIDIを再生するには各種楽器の音を再現するMIDI音源が必要です。DTM黎明期は高価で再現性の高いハードウェア音源が注目されましたが、現在となってはパソコンのスペック向上に伴いMIDIからDAWへ移行が進んだことで過去の遺物となりつつあります。
一方ソフトウェア音源はハードウェア音源を購入できない一般ユーザーでもMIDIを扱えるようOSの中に組み込まれている他にもYAMAHAやRolandといった音楽に強いメーカーから販売されていました。
Windows標準のMIDI音源ソフトウェアはMicrosoft GS Wavetable Synth
WindowsOSに最初から組み込まれているソフトウェアMIDI音源はMicrosoft GS Wavetable Synthがあり、Microsoft GSと略されることが多いです。
1990年代の低スペックパソコンでも快適に動作させるために音質や音響効果を犠牲にした結果、昔の着メロのような非常にチープなサウンドになります。
Windows8や10で公式サポートされなくなったMIDI音源
Windows7までは複数のMIDI音源を切り替えるMIDIマッパーという機能があり、様々な再生ソフトウェアでMicrosoft GS以外のMIDI音源を選択可能でした。しかしWindows8移行はMIDIマッパーが使用出来なくなりMicrosoft GS以外の音源を扱うには専用のソフトウェアを別途導入する必要があります。
最後の希望となったMIDI音源ソフトウェアCoolSoft Virtual MIDI Synth
MIDIからDAWへ移行が進み、MIDIマッパーが使えなくなりソフトウェアMIDI音源を販売していたメーカーも販売とサポートを終了しました。このような状況の中、無償で利用できるソフトウェアMIDI音源であるCoolSoft Virtual MIDI Synthが注目されています。
CoolSoft Virtual MIDI SynthはサポートされなくなったMIDIマッパーの代わりとなる機能も備えており、一般ユーザーが初歩的な作曲やMIDIを使った古いゲームをWindows10上でプレイするために必要な環境を揃えることが可能です。
サウンドフォントの入れ替えで音色や音質を変えられる
サウンドフォントは楽器の音色を集めた物でCoolSoft Virtual MIDI Synthはサウンドフォントを自由に切り替え可能です。サウンドフォントは世界中のユーザーが公開しており、ファイルサイズが数GBを超える高音質なものから数十MB程度の基本的なものまで幅広くダウンロードできます。
それぞれ再生したときにサウンドフォントの特徴が現れるため、代表的なサウンドフォントの中からお気に入りのサウンドフォントを探しましょう。
MIDIを使った往年の名作ゲームをプレイする前にCoolSoft Virtual MIDI Synthを設定
サウンドフォントを用意したらCoolSoft Virtual MIDI Synthの設定画面からMIDIマッパーを選択します。
デフォルトのMicrosoft GSからCoolSoft Virtual MIDI Synthへ変更すれば全てのゲームや再生ソフトウェアで高音質なCoolSoft Virtual MIDI Synthが使用されます。MIDIの音量とゲームのSE音量に開きがある場合はCoolSoft Virtual MIDI Synth上のボリューム調整で合わせる操作が必要です。
まとめ
MIDI自体が廃れたため出番のほとんどなくなったMIDI音源ですが、お金をかけずにパソコンで作曲をはじめる時や名作ゲームをプレイするためにはまだまだ必要な存在です。
動作環境に制約の多い古いパソコンゲームの為に仮想マシンを使っているケースでもCoolSoft Virtual MIDI Synthは導入可能であり、当時の雰囲気を知る上で重要な役割を担っていると言えます。