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Windows Updateの配信ポリシーが変更に
年に2回のペースでリリースされ続けているWindows10のメジャーバージョンアップですが、公開される度に深刻な不具合の発覚や修正して再配信を繰り返しています。
そしてOctober 2018 Updateでは特定環境のユーザーデータが削除されるという実害も発生し、メジャーバージョンアップを延期可能なWindows10 Proが改めて注目されています。
このような状況を受けてMicrosoftはアップデートの配信ポリシーの変更とアップデートを延長する手段について準備を進めています。そこで今回はWindows Updateの配信ポリシー変更についてご紹介します。
バージョン1903は配信を1ヶ月遅らせて十分な検証を行ってから配信される
バージョン1903はかつてApril 2019 Updateと呼ばれていたとおり2019年4月に配信開始予定でしたが、不具合チェックを強化するため1ヶ月遅れることになりました。
これまでに発生したリリース直後の不具合やトラブルは十分な検証がされないままリリースされた為ではないかという憶測を実質的に認めたと見ることもできます。いずれにせよスケジュール優先で問題を抱えたまま公開するよりも影響を受けるユーザー側へ配慮する方向に変わったことは確かです。
Windows Insider Programが見直され一般ユーザーや企業の担当者が検証する期間が長くなる
企業のIT担当や各メーカーではいち早く正式リリース予定のWindows10を試めすことができるWindows Insider Programで不具合の有無やトラブル解決に活用していましたが、Windows Insider Programで配信されてからすぐに正式リリースされるという問題も解決されます。これからは約1ヶ月半の間を置いて正式リリースされ、担当書が十分な検証を行う時間的余裕ができます。
セキュリティ向上のアップデートとメジャーバージョンアップで設定が分かれる
これまで脆弱性を解決するセキュリティアップデートとメジャーバージョンアップは「アップデート」と一括りで扱われてきましたが、今後は個別に扱えるように変わります。
緊急性の高いセキュリティアップデートはすぐに実行し、優先度の低いメジャーバージョンアップは保留にすれば仕事中に作業を妨害されなくなります。
一般ユーザー向けエディションのWindows10でもアップデートを延期できるようになる
Windows10 Proではアップデートの延長する機能がありましたが、一般ユーザー向けのWindows10でも35日間だけ延長できるようになります。1年以上延長可能なWindows10 Proほどの柔軟性はありませんがすぐに設定できる上にProへ移行しなくとも利用できるメリットは大きいです。
まとめ
これまでメジャーバージョンアップはWindows10最大のデメリットと言われ続けてきましたが、今回のポリシー変更で一般ユーザーはもちろんメーカーや企業の担当者の負担が軽減される意味は大きいです。
十分な検証と対策を行う時間が増えれば不具合に遭遇する確率が減り、仮にトラブルに見舞われてもこれまでよりは短時間で解決しやすくなることは間違いありません。
設定アプリ内のアップデートの項目がどのように変わるかはこれからのアップデート次第ですが、Windows10がより使いやすくなることを期待しましょう。