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リモートワークで注意すべきコストとセキュリティ

   

働き方改革やコロナウイルス問題で注目されているテレワークやリモートワークは、ネットワークを活用した新たな勤務形態の一つです。

会社にいなくともお互いにデータ上のアクセスを可能にすることで、働く場所や時間の制限を緩和するメリットがある一方でセキュリティ面や運用上のトラブルといった問題もあります。そこで今回はリモートワークで注意すべきポイントについてご紹介します。

導入コストも維持管理コストもかかるため安易な一括導入は危険

リモートワークの仕組みを導入するには各従業員がアクセスするファイルサーバーや通信暗号化に必要なVPNの導入が不可欠です。10人未満の小規模なネットワークであっても、同時にアクセスしながら業務を行うならBuffaloやIOデータに代表される個人向けネットワーク製品では性能も安定性も全く期待出来ません。

そのため高価ですが高性能で信頼性の高い法人用ネットワーク機器の導入は避けられず、予算も含めて慎重に導入すべきです。導入時には既存の社内ネットワークを大幅に変更することになり、維持管理コストが増える点も見過ごせません。

このような背景から、もしリモートワークが一時的なものであったり、会社の事情で断念する可能性があるなら慎重に判断しながら、まずは数人など小規模な単位で運用をスタートするべきです。

私物のパソコンを接続させるとセキュリティが大幅に低下する

リモートワークは自宅や別拠点からアクセスすることが前提ですが、専用端末をひとりひとりに購入・支給するには多額の予算が必要です。

新規にリモートワークを始める場合、個人のパソコンを活用することで費用を抑えようと考えがちですがウイルス感染による業務停止やランサムウェアによる被害を招くリスクが高まる点まで考慮しなければなりません。

復旧にかかる費用や業務が停止することによる営業機会の損失をリモートワーク元の社員に請求できるわけもなく、慎重に判断するべきです。

もし自分の私物パソコンをリモートワークに使用するように言われたなら、責任の所在を明確にする就業規則などの修正を盾に断る方が無難です。

リモートアクセスはアクセス先とアクセス元のOSが違うと不便だが安心できる

リモートアクセスはVPNを含む各種セキュリティの上に成り立っていますが、完全無欠なセキュリティというものは存在しません。未知の脆弱性やリモートアクセス元がウイルス感染したことによりサーバーへも感染が広がるリスクは0ではありません。

そういったリスクを軽減する点で、リモートアクセス元とリモートアクセス先のOSやハードウェアを意図的に異なる構成にする方法がおすすめです。

例えば、リモートアクセスでx86アーキテクチャのWindows10へ接続するならARM版Windows10やMac、iPadといったリモートアクセスはできるが相互に互換性がない環境にしておけば、ランサムウェアによる被害やウイルス感染のリスクを大幅に軽減できます。

外部からのアクセスするときはVPN接続を確認する習慣を

VPNはリモートアクセスはもちろん、WiFi接続時の通信を守る意味で重要ですが回線速度や他のネットワーク機器の問題でVPN接続のON・OFFの操作をすることがあります。

普段からVPN接続を使っておらず、リモートワークのためにVPNの導入を始めたのならなおのことVPNの接続状態をまめにチェックする習慣を作りましょう。

それはVPN接続開始前から何らかの通信をしていた場合に全ての通信がVPN接続に切り替わらないケースを防ぐためです。具体的にはVPN接続前に一旦機内モードへしたあとにVPN接続を開始する方法などがあります。

まとめ

リモートワークには多額の投資が必要な一方で、業務の効率化よりも従業員満足度に効果があるため継続的に行うかどうかは企業ごとに判断が異なります。

もちろん予算が十分に組めるなら、いざという時のためリモートワーク用の設備投資をしておくべきですがメンテナンスにかかる人件費やセキュリティ問題の解決、数年おきの機材入れ替えといった新たな業務も作ることは忘れないようにしましょう。

もし予算や管理体制が計画的に進められないなら、安易にリモートワークの導入は避け慎重に検討することをおすすめします。

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