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自作PC上級者への第一歩「はんだ付けの練習方法」

   

自作PCの上級者になると、マザーボードやマウス、キーボードの補修も自分で行うことが多いです。

彼らは「はんだ付け」をDIYでやってしまうからですね。つまり「はんだ付け」は自作PC上級者への近道と言えます。

今回はあまり触れる機会のない「はんだ付け」の基礎を練習法をまとめてみました。

はんだ付けの基本を知る

はんだ付けは、「はんだ」と呼ばれる合金を熱して溶かし、チップなどの部品を結合させる手法です。

PCの故障のうち、一定数は「はんだが割れること」で起こる電気のトラブルなので、はんだ付けをマスターしておくと修理のスキルが飛躍的に向上します。

ただし、はんだ付けは道具が必要なので、以下の道具をそろえておきましょう。

はんだ付けに必要な道具

はんだごて
こて台
はんだ(スズと鉛の合金が一般的)
スポンジ(こて台に付属)
その他必要な工具(ニッパー、ピンセットなど)
はんだ付けする部品や基板(古いマザーボードやグラボの基盤などが最適です)

はんだ付けの準備手順

次に準備ですが、以下のステップで行います。

  1. こて台のスポンジに水を含ませる(湿る程度)
  2. はんだごての電源を入れ、2~3分間温める
  3. こて先が銀色であることを確認(黒や茶色だと場合は酸化物が付着しているため、スポンジでこて先を掃除する)

ポイントは「こて先が清潔(銀色)でしっかり熱してあること」ですね。この状態が最もはんだをよく溶かすため、作業性が向上します。

はんだ付けの手順

はんだ付けの手順は「加熱」「当てて溶かす」「均等に広げる」の3つです。

加熱

はんだ付けする場所に、こて先を3~4秒当てて熱します。部品が適切に温まり、はんだがうまく溶けるように土台を作るわけです。

はんだを流す

はんだをこて先に軽く押し当て、溶け始めたらはんだ付けする場所全体に流れるようにします。このとき、はんだが均等に広がるようにしましょう。

はんだを離す

はんだが富士山のような山形になったら、押し当てていたはんだを離して流れを止めます。このときもはんだごては当てたままです。

はんだごてを離す

最後にはんだごてを離します。余分な伸びはニッパーなどで切って処理しましょう。

自作PC向けの練習方法

自作PC向けとしては、余った古いマザーボードやグラボではんだ付けを何度も行う練習方法がおすすめです。

特にランド(はんだ付けしたい部分)の大きさや形状が異なる部分を練習することで、複雑なはんだ付けにも対応できるようになるでしょう。

はんだ付け練習用基板の活用もあり

ちなみに、「はんだ付け練習用の基板」も市販されています。モノタロウなどで、こういった商品が売られていますのでチェックしてみましょう。

・ハンダ付け検定練習基盤(https://www.monotaro.com/g/00345646/)590円
・はんだ付け電子工作キット(https://www.monotaro.com/g/01378106/)1290円

ハンダ付け検定用の練習基盤は私も2回ほど使ったことがあります。

中央職業能力開発協会が実施している技能検定試験「3級電子機器組立て(電子機器組立作業)」の実技試験対策としてのキットなので、自作PCの技術向上にもバッチリ役立ちますね。

古いマザーボードやグラボが確保できない場合には、この練習用基板を使ってはんだ付けを何度も行ってみてください。

大体、3回ほど繰り返すとコツがつかめてきます。基盤は1つ600円程度で、10枚セットで4500円。私はバラで3枚購入して練習しましたが、思っていたよりも簡単にコツがつかめます。

コツは何といっても「慌てないこと」、そして「十分に加熱すること」「コテを清潔に保つこと」ですね。

はんだ付けをマスターすると自作PCでやれることの幅が一気に広がりますので、興味がある方は是非練習してみてください。

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