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NVIDIAのゲーム向けGPU(GeForce)とクリエイター向けGPU(Quadro)の違いは?

   

NVIDIAやAMDが提供しているGPUには、ゲーム向けCPUとクリエイターCPUの2種類があることをご存知でしょうか。NVIDIA社であれば、一般向けに広く使われているのはGeForceシリーズですが、知名度は低いもののもう一種類のGPUであるQuadroシリーズも普及しています。

本記事では、このゲーム向けGPU(GeForce)とクリエイター向けGPU(Quadro)の違いと、クリエイター向けGPUはゲーム用途として不向きなのか?という点について解説していきます。

GeForceは一般向け

GeForceは一般向けGPUという位置づけのGPUになります。BTOショップのゲーミングPCにはこちらが搭載されているので、大半の人にとって馴染み深いのはGeForceでしょう。

GeForceドライバは、ゲームプレイ用途に最適化されており、PCゲームの動作環境化における高速な処理を実現するようつくられています。

Quadroは業務向け

Quadroは、3Dソフトウェアや、動画編集、画像編集など、クリエイター向けソフトウェアに最適化されたソフトウェアです。BTOでは、クリエイター向けPCなどに搭載されているGPUとなります。

Quadroでゲームは遊べない?/GeForceでグラフィック編集はできない?

結論から言うと、両方とも可能ではあります。ただ、Quadroはゲームへの最適化がされておらず、タイトルによっては思うようなパフォーマンスが発揮できなくなる恐れがあるります。また、基本的にQuadroでのゲームプレイは動作確認されていませんので、プレイできないというリスクは負う必要があります。

GeForceも同様で、Quadroでの動作が推奨されているソフトは最悪まともに動かせない可能性があることを覚えておいてください。

GeForceとQuadroの違い

GeForceはPCゲームプレイ、Quadroはグラフィック編集にドライバが最適化されていることを説明しましたが、両者には他にもいくつか違いがあります。

色彩表現の違い

Quadroでは、RGB各色8bit、通称ディープカラーと呼ばれるカラー表示に対応しており、約10億6433万色を表示させることができます。対して、GeForceではフルカラーと呼ばれる、RGB各色8bit、1677万色の表示に対応しています。

この圧倒的な色数の差が、業務用とゲーム用の最大の違いといえるでしょう。ゲーム用途であればフルカラーのGeForceでも全く問題はありませんが、本格的な3D表現や写真編集など、プロの現場で使うならGeForceは少々力不足です。

グラフィックボードの製造メーカーの違い

GeForce GPUを搭載したグラフィックボードは、さまざまなメーカーが製造・販売していることはご存知かと思います。しかし、Quadroでは基本的にメーカーごとに「ガワ」の部分が製造されているということはありません。

すべて共通の仕様のため、同じモデルであっても性能に一切違いはなく、悩むこともないのはQuadroのメリットといえます。

マルチディスプレイの対応画面数の違い

Quadroでは、標準で6画面、設定如何で8画面まで同時出力させることが可能です。これはQuadroがOpenGLというグラフィック機能に対応しているためです。

一方、GeForceではDirectXに特化しており、標準で3画面まで出力可能となっています。トレードなど、4枚以上のディスプレイを駆使するような業務の場合、Quadroを使用するべきであるといえます。

GeForceはゲーム用、Quadroは業務用

ゲーム用として使うならGeForce、業務用として使うならQuadro、という住み分けがなされている2種類のグラフィックボード。

Quadroはディープカラー表示やマルチディスプレイ、OpenGL対応などがGeForceと比べた場合の強みですが、ゲーム用途ではそこまでの機能は必要ありません。ゲーミング用途であればGeForceを選ぶべきですし、業務用で上記の機能を求めるならばQuadroを購入したほうがコストパフォーマンスは圧倒的に高くなります。

それぞれ、どちらが優れているというものではありませんので、自分の用途に適したGPUを選択するとよいでしょう。

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