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Thunderbolt 3とUSB 3.1 Type-Cの違いは?USB-Cデバイスを扱う上で知っておきたいコネクタの違い
Thunderboltというコネクタはご存知でしょうか。主にMacに用いられているこの規格は、Windowsユーザーが圧倒的多数を占めるPCゲーマーには余り馴染みのないものかもしれません。
USB 3.1 Type-CとThunderbolt 3、どちらもUSB-Cというくくりですが、実はThunderbolt 3とは、単にUSB 3.1 Type-Cの速度が早くなっただけの規格ではありません。知っておかないと困ったことになる、少々面倒な仕様があります。
そもそもUSB 3.1 Type-Cとは?Thunderboltとは?
Thunderboltは、元々Apple社の製品で主に使われている規格ですので、Macユーザーでない方には少々馴染みのない規格です。そのため、Appleが開発したと思われがちなのですが、このThunderboltコネクタは、元々Intelが主導で開発された規格です。
Thunderbolt 3は、「USB-Cの形をした独自のポート」
簡潔に説明してしまうと、Thunderbolt 3はこれまで独自のコネクタ形状だったThunderbolt 1・2と違い、コネクタ形状にUSB-C(USB3.1)と同一のものを採用したThunderboltという位置づけです。
USBーCコネクタに製品を挿せばUSB 3.1 Type-Cとして機能しますし、Thunderbolt 3対応のUSB 3.1 Type-Cコネクタであれば、Thunderbolt 3の恩恵を受けることができるというわけです。
逆に、Thunderbolt 3に対応していないUSB 3.1 Type-Cコネクタは、Thunderbolt 3製品を挿しても正常に機能させることができません。ゲーマー向けに分かりやすく解説すると、New3DS専用ソフトをNintendo 3DSで遊ぶことはできないということです。
では次に、具体的なThunderbolt 3とUSB 3.1 Type-Cの違いについて説明します。
Thunderbolt 3とUSB 3.1 Type-Cの違い
Thunderbolt 3とUSB 3.1 Type-Cの違いは、ざっくりとまとめると以下の通りです。
Thunderbolt 3
最大転送速度:40Gbps
最大モニター出力:4K×2(リフレッシュレート60Hzまで)、または5K×1
USB 3.1 Type-C(USB-CまたはUSB3.1)
最大転送速度:10Gbps
最大モニター出力:4K 60Hz×1(一部環境では不可)
USB 3.1 Type-Cコネクタ接続のディスプレイなどに注意
上記のとおり、お手持ちの製品にあるUSB 3.1 Type-CコネクタがThunderbolt 3対応で無い場合、Thunderbolt3(USB-C製品)の4Kディスプレイが4Kで出力されない場合がありますので注意しましょう。
USB 3.1 Type-CコネクタがThunderbolt 3に対応しているかどうかは、それぞれのマザーボードやノートPCなどのスペック表に記載されています。
インターフェイス:USB Type-C 3.1 (Thunderbolt 3対応) ×2
上記のように記載されていればThunderbolt 3に対応していますので、確認しておきましょう。
USB Type-C 3.1(USB3.1またはUSB-C) ≠ Thunderbolt 3 だが基本機能は一緒
ネット上だと、USB-Cについての表記が、ある所ではUSB3.1と呼ばれていたり、この記事のようにUSB-Cと呼ばれていたり、はたまたType-Cと呼ばれていたりで非常に紛らわしくなっていますが、これは、AppleがこのUSB3.1規格を「USB-C」と表記しているためです。
Thunderbolt 3とUSB3.1(USB-C)は別物ですので、その違いを押さえておく必要はあります。ただ、基本的な機能は変わりません。Thunderbolt 3製品は『USB Type-C 3.1 (Thunderbolt 3対応) 』と記載されているコネクタでのみ機能する、と覚えておけばOKです。
これからますます増えるThunderbolt 3コネクタ、周辺機器が出揃うのが待ちきれないですね。