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超名機「GTX1060」はいつまで現役なのか

   

GTX1060といえば、2016年に登場したミドルレンジのグラボです。登場当初からコスパの良さが話題になっていて、ミドルレンジの定番として人気を博しました。

そんなGTX1060も、登場から8年が経過。一般論でいえばとっくに「お払い箱」になっているはずが、まだまだ現役で使っているユーザーが大勢います。

果たしてGTX1060はいつまで現役で使えるのでしょうか。

GTX1060の歴史をおさらい

NVIDIAのGeForce GTX1060は、2016年7月に登場したグラフィックカードです。

NVIDIAのPascalアーキテクチャを採用したミドルレンジ向けのGPUとして発売され、圧倒的なコストパフォーマンスで多くのゲーマーに支持されました。

特に当時の競合であったAMDの製品に比べて消費電力が低く、静音性が高いという特徴があり、GTX1060は「フルHD解像度での快適なゲーミング体験」を提供するGPUとしての評価を確立しました。

GTX1060は、6GBおよび3GBのVRAMを搭載したモデルがあり、6GBモデルはより長期的に使える名機として今でも愛用されています。

発売当時の人気ゲームであった「Overwatch」や「Grand Theft Auto V」、そして後に登場した「Fortnite」などの人気タイトルを問題なく動かせたことが、GTX1060の普及を加速させましたね。

発売から数年が経過しても、多くのタイトルで快適にプレイできる性能を維持し続けたGTX1060は、ミドルレンジGPUの代表格としてその地位を確固たるものにしています。

Steamユーザーの何割が使用しているか?

Steamのハードウェア調査によると、2024年時点でもGTX1060は依然として多くのゲーマーに使用されています。

2024年9月のデータでは、Steamユーザー全体の約3%が、いまだにGTX1060を使用していることが報告されています。

ちなみにランキングでは11位で、ひとつ上の10位は「RTX4070」、一つ下の12位は「RTX3050」ですね。

RTXシリーズに交じってまだまだ現役なのが驚異的な人気を物語っています。

GTX1060が依然として「フルHD解像度のゲームプレイにおいては十分な性能を発揮している」ことを示しており、コストパフォーマンスを重視するゲーマーにとって、買い替えの大きな理由がないのでしょうね。

2024年時点で買い替えの必要性は?

2024年を迎えた今、GTX1060は現役のミドルレンジGPUとしてどの程度の価値を持っているのでしょうか?

まず、GTX1060はフルHD(1080p)の解像度でほとんどのゲームを問題なく動かすことができます。「Fortnite」や「League of Legends」、「CS」など、比較的軽いゲームであれば、GTX1060はまだ十分に高いフレームレートを維持することが可能です。

しかし、最近のグラフィックに負荷がかかるタイトル、たとえば「Cyberpunk 2077」や「Hogwarts Legacy」などでは、設定を下げなければ快適なプレイが難しいです。

しかもレイトレーシングやDLSS(Deep Learning Super Sampling)といった新しい技術をサポートしていないので、グラフィックの品質向上やフレームレート改善も見込めません。

いわゆる「AAAタイトル」や「AAタイトル」のようにメジャーなタイトルの推奨要件からは、そろそろ外れてくる時期です。

AAAタイトルやAAタイトルの推奨要件は、昨年ごろから完全にRTXシリーズにフォーカスしており、GTXシリーズでも「1660SUPER」あたりが最低ライン。

国内のMMOならばまだまだ余裕ですが、海外のメジャータイトルをプレイするならHD画質でも厳しくなってきています。

ということで、私は2024年~2025年がGTX1060を卒業するタイミングになりそうかなと予想していますね。ちなみに知人の多くは昨年GTXシリーズを卒業しました。

そろそろ中古市場も消耗が激しい品ばかりになってきますし、この機会にRTX3000シリーズあたりにアップグレードしておきたいですね。

本当に良いグラボでしたが、ひとつの時代が終わる時が来たと思います。

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