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HDMIよりもDisplayPortの数が多いのはなぜ?両者の違いを解説

   

HDMIとDisplayportの数の違いに疑問を持ったことはありませんか?最近のグラボは、HDMIよりもDisplayportのほうが多いですよね。

HDMIが1つなのにDisplayportは2つも3つもあったりします。個人的にはHDMIのほうが使いやすいと思うのですが、なぜここまで違いがあるのでしょうか。

最大の原因は「ライセンス料とロイヤリティ」

DisplayPortとHDMIは、ライセンス料がまったく違います。このことが数の違いとなって表れているようですね。

HDMIを利用する場合、HDMIのライセンス供与を行う団体「HDMI LICENSING LLC」に加盟し、認証を取得したうえでライセンス料を支払う必要があります。

このライセンス料は非常に高額であり、年間で1万ドルほど必要になるそうです。また、HDMIを付与する機器1台につき、4~15セントのロイヤリティも必要なのだとか。

つまり、年間100万円以上を支払ったうえで、1台ごとに4~20数円のお金を払う必要があるわけです。グラボのように年間何千台も売れるような機器の場合、このライセンス+ロイヤリティが足かせになることは想像に難くありません。

一方、DisplayPortではライセンス料が存在しません。なので、いくつ搭載してもランニングコストは変わらず、このことが「数の多さ」につながっていると考えられます。

グラボを作るベンダーにとっては、マルチディスプレイ用にポートを設置するなら、ライセンス料がないDisplayPortを増やしたほうがお得ですからね。価格も低く抑えられますし。

実は高性能なDisplayport

「HDMIのほうが高いのだから高性能なのでは?」と考えがちですが、実は総合的に見るとDisplayportのほうが性能はうえです。DisplayPortは超高解像度に対応するために開発されており、解像度の高さではHDMIよりも優れています。

具体的な数値で示すと、一般的なDisplayPort 1.4は最大8K(7680×4320)の解像度をサポートします。HDMIもになって2.1は最大8Kまでの解像度に対応していますが、HDMIとDisplayPortの両方を搭載した機器では、一般的にDisplayPortの方がより高い解像度に対応していることが多いです。

フレームレートもDPが優秀

さらに、DisplayPortとHDMIの間にはフレームレートの違いも存在します。フレームレートは映像の滑らかさや応答性に直結する重要な要素ですよね。

一般的なDisplayPort 1.4は60Hzまでのフレームレートに対応しており、DisplayPort 2.0では最大240Hzのフレームレートにまで対応しています。

一方、HDMI 2.0は60Hzまでのフレームレートに対応しており、HDMI 2.1では120Hzまでのフレームレートが限度となっています。DP2.0とHDMI2.1が同時に装着されている場合は、DPにゲーミングディスプレイを装着するべきでしょうね。

ずっとDisplayportで問題がなさそう

HDMIとDisplayPortを比較すると、「DisplayPortはライセンス料が不要で、ポートの数も多く、性能も上」と良いことづくめ。

ではなぜHDMIのほうが強気なのかといえば、PC以外の分野でまだまだDisplayportよりもメジャーだからです。HDMIはDisplayportよりも早く世に出ていて、家電周りの普及率が高いのです。

今後はわかりませんが、こうした規格は性能よりも「先に普及したものが強い」という傾向がありますから、もうしばらくHDMIの時代が続くのかもしれません。

とはいえ、PCならばDisplayportで何も問題ないですね。特にWindows11ではDisplayportの電源オンオフに関する問題もかなり改善しましたので、安心して使えそうです。

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