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実はコスパ大?グラボのファン交換における注意点
最近はようやく価格が落ち着いてきたとはいえ、グラフィックボードは決して安いパーツではありませんよね。
重量級の3Dゲームでなければ数年前のグラボでも性能的に十分であることが多く、できるならば使い続けたいという方も多いはず。
そこで今回は、グラボを安く長く使い続けるための必須作業「ファン交換」について体験談をまとめてみたいと思います。
グラボの故障から始まったGTX1060のファン交換
私はメインPCにGTX1660Tiを使用していたのですが、これが原因不明の不具合に見舞われ、メーカーの初期不良対応になってしまいました。
グラボ本体をメーカーに送付しているので、メインPCにはグラボがありません。つなぎのために新しくグラボを買うのも気が引けるので、押し入れにしまっていたGTX1060 3GB版を引っ張り出しました。
しかしこのGTX1060は、しまい方が悪かったのかファンから異音が出ていました。モーター本体なのかベアリング部分なのかはわかりませんが「ジー…カタカタカタカタ」という異音が不定期に聞こえてきます。
その他の動作は全く問題なかったので、Amazonで純正と同じ品番のファンを購入し、ファンの交換を実施してみました。
シングルファンなら作業は簡単だが…
私が所持していたのは「Zotac GTX1060 3GB Mini」。シングルファンでショート基盤のコンパクトなグラボです。
ファンの直径はおそらく9センチ未満で、静音でもなく特別うるさいわけでもないという、ごく普通のグラボ。
今回はファン部分の純正同等品がAmazonで見つかりました。品番は「T129215SH」です。もともとついていたファンの裏側にも同じ品番が印字されていたので、純正品と考えていいのかもしれません。
交換作業自体はとても簡単。以下4ステップで完了します。
- グラボをマザーボードから外す
- グラボのヒートシンクカバーを外す(ビス4本程度)
- ヒートシンクからファンを外す(ビス3本程度+4ピン電源コネクタを外す)
- 新しいファンを取り付けて元通りにする
しかし、このグラボ特有の問題なのか、いくつかの罠がありましたので紹介したいと思います。
グラボファン交換で発生した問題
まずひとつめは、「ファンのケーブルガイド部分の長さが違う」という点です。
グラボ用のファンには電源ケーブルをまとめるプラスチック製のガイドがあるのですが、この長さが元とは違っていて、ヒートシンクにおさまりませんでした。
仕方がないのでニッパーで半分ほど切断したところ、問題なくおさまるようになりましたね。日本製ではありえない問題なので、少し面喰いました。
ふたつめは、「交換後のファンが予想以上にうるさい」という点。「ジー…カタカタカタカタ」という異音こそ無くなったものの、ファンの回転音や風の音自体は前よりもアップしています。
古いファンは何らかの理由でモーターなどが劣化しており、想定された風量が出ていなかったのかもしれません。ちなみにこのグラボは回転数を40%未満にできない仕様らしく、ツールによって静音化することもできませんでした。
純正同等品=純正ではない
今回購入した新しいファンですが、Amazonのブランド名をみると「YPTECH」となっています。
Zotac本体が販売しているわけではないようですね。おそらく「DYI用に作られた純正同等品」なので、型番どおりの仕様ではないのかもしれません。
プラスチック製のガイドの長さはともかくとして、音が大きくなったのはちょっと残念です。不快な音ではないので慣れの問題なのでしょうが…。
ちなみにファン交換後は何の不具合もなく、しっかり冷えて稼働しています。使った感じは新品と何ら変わりないですね。ドラクエ10やFF14をプレイしてもヌルヌル動いています。
グラボの故障は大半がファン部分ですし、ファンさえ新品ならまだまだ使えるグラボが多いのも事実。たった2000円程度でグラボを延命できるのですから、実は非常にコスパがよい対策。
ただし、純正同等品=純正品ではないため、多少の加工が必要なことや交換後は騒音が増すリスクもあることは覚えておくべきかもしれませんね。