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激安PCケースは高級品と何が違うのか?
PCケースは見た目だけでなく、冷却性能や拡張性、さらには使い勝手にも大きな影響を与える重要なパーツです。
しかし、正直なところ決定的な性能には結び付きにくく「何でもよい」と考える人も少なくないでしょう。
果たして、数千円で購入できる激安PCケースと、1万円を超える高級PCケースにはどのような違いがあるのでしょうか。
この記事では、激安PCケースと高級PCケースの特徴を詳しく解説し、どちらを選ぶべきかの判断材料を提供します。
冷却性能の違い
冷却性能では、高級PCケースが圧倒的に優れています。
高級ケースは、標準搭載のファンの数が多く、前面に14cmまたは12cm角のファンが3基、背面に1基が設置されていることが一般的です。
これに加え、イルミネーション性の高いLED付きファンが付属することも多く、冷却だけでなく見た目の美しさにも配慮されています。
一方、激安PCケースでは前面にファンが搭載されていないことが多く、背面に1基のみという構成が主流です。
そのため、冷却性能が必要な用途では高級ケースが優位に立つと言えます。
拡張性の違い
拡張性にも大きな差があります。
高級PCケースでは、36cmクラスの大型ラジエーターに対応するモデルが主流であり、水冷システムの導入や大規模な構成に対応可能。
これに対して、激安PCケースはコンパクトな設計が多く、24cmクラスや12cmクラスのラジエーターまでしか対応できない場合がほとんどです。
中には36cmクラスに対応する激安ケースもありますが、そのようなモデルは例外的で少数派です。
材質とデザインの違い
材質の面でも、高級ケースと激安ケースには違いがあります。
高級PCケースでは、厚みのあるスチール素材を使用しており、耐久性が高いだけでなく、質感も高級感があります。
さらに、強化ガラス製の側板や前面パネルが採用され、木材を取り入れるなど、デザイン性に優れたモデルも増えています。
一方で、激安PCケースは薄いスチール素材を使用しており、デザイン性や耐久性への配慮は最低限にとどまっています。
その結果、外観や使用感において高級ケースと激安ケースでは明確な違いが生まれます。
機能性と使い勝手の違い
機能性や使い勝手の面でも、高級ケースが優れています。
高級ケースでは、防塵フィルターや前面パネルが簡単に着脱できるため、清掃やメンテナンスがしやすい設計となっています。
さらに、天板を外してラジエーターを取り付けやすくする仕組みや、マザーボード裏面でのケーブル整理を容易にするギミックが備わることもありますね。
また、複数のファンやLEDデバイスをまとめて制御するハブ機能を搭載しているモデルもあり、利便性が非常に高いです。
一方、激安PCケースではこうした便利な機能はほとんど見られず、基本的な構造に限定されています。
共通点:振動音や共振音の問題
最近のPC構成ではSSDの普及により、振動音や共振音を発生しやすい3.5インチHDDを使用しないケースが増えています。
そのため、振動や音に関しては激安ケースでも特段の問題が起きにくい点は共通しています。
ここに関しては、高級ケースと激安ケースの差はあまり大きくありません。
まとめ
激安PCケースは基本的な用途には対応しますが、冷却性能、拡張性、デザイン性、機能性の面で高級PCケースに劣る可能性が高いですね。
特に、高性能な冷却や大規模な構成、デザイン性を求める場合には、高級ケースが適しています。一方で、簡易的な構成やコスト重視の場合には、激安ケースでも十分でしょうね。