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ゲーミングPCの最低ラインは「6コアCPU+ミドルレンジGPU」
私は昨年まで「4コアあれば大抵のゲームは問題ない」という持論がありました。しかし、今年になって少し意見が変わり、今では6コアとミドルレンジGPUの組み合わせが必須だなと感じています。
というのも、どうやらいよいよ本格的にメニーコアにフィットしたアプリやゲームが増えているからです。
4コアではすでに物足りない?
私がなぜ4コアで十分だと考えていたかというと、IntelのCore i3シリーズがとても優秀だったからです。
IntelのCore i3シリーズは、第8世代(8000番台)から目覚ましく性能が向上しました。ちょうどこのタイミングで、Core i3が4コアになったと記憶しています。
具体的に言えばCore i3 8100がi3として初めて4コア4スレッド化し、前世代のCore i7 7100をはるかに凌ぐ性能になりました。
世間的にはi5 8600やi7 8700が注目されており、なおかつRyzenの大攻勢が始まった時期だったこともあって、i3 8100はそれほど話題になりませんでしたね。
しかし、ローエンド帯でここまでの性能が出せるのかと驚き、即買いして今でも使用しています。
話を元に戻すと、私が4コアでは物足りないと感じた理由はCore i3 8100の性能にやや不満を感じ始めたからです。
ゲーム用途以外でも4コアは微妙な存在に
「それは重い3Dゲームをプレイしているからでは?」という意見が聞こえてきそうですが、実はゲーム用途以外の部分で性能不足を感じました。
例えば4K動画の編集などでは、4コアのi3 8100は明らかに力不足です。GPUにRTX3070を使用した場合、明らかにボトルネックになっているのがわかりましたね。
これは、CPUをCore i5 12400に変更した場合と比べて、実使用・ベンチマークともに差があったことからも明らかです。
ちなみに「UL Procyon Photo Editing Benchmark」を使用して写真編集モードである「Photo Editing」を試したところ、Core i3 8100とCore i5 12400(6コア12スレッド)の差は約40%でした。
4コア4スレッドvs6コア12スレッドで、なおかつ世代も4つ違いますので、これくらいの差があって当然かもしれません。
しかし写真編集モードでもこれだけの差があるというのは、やはりメニーコアにアプリケーション側がフィットし始めている証拠だと思います。
RTXシリーズ上位の性能はもはや6コア以上のCPU専用機
ついでに知人の環境を借りて「RTX3080と複数のCPUを組み合わせた場合のベンチマーク」も取得してみました。
下記はその結果です。
RTX3080+主要なCPUでの3DMark(Fire Strike)スコア
・Core i3 12100(4コア8スレッド):約27500
・Core i5 12400(6コア12スレッド):約30000
・Core i7 12700K(12コア20スレッド):約33000
・Ryzen 3 4100(4コア8スレッド):約24000
・Ryzen 5 5600X(6コア12スレッド):約33000
・Ryzen 7 5700X(8コア16スレッド):約34500
Intelのほうは少しわかりにくいのですが、AMDのほうは4コアと6コアの差が非常に大きいことが分かると思います。
Intelも4コア→6コアの差が6コア→12コアの差に近いため、やはり相対的に差は大きいですよね。
4コアCPUは軽作業用になる日が近い
ちなみにレインボーシックスシージのベンチマークに至っては、Ryzen 3 4100とRyzen 5 5600Xの差が2倍近かったですね。
RTX3070あたりでも同様の傾向になると予想され、RTXの上位シリーズは6コア以上のCPUでなければ非常にもったいないことになるのかなと。
ここまではっきりとCPU側がボトルネックになるとは驚きですね。4コアはすでに軽作業専用のCPUになる日が近いのかもしれません。