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製品保証書やレシートがあってもメーカー保証が受けられないパソコン・パーツ販売店
購入時に必ず受け取る購入レシートや保証書は、いざという時にメーカーの無償修理を受ける上で必須です。パソコンパーツなら製品のラベルや箱自体が保証書になっていることも多く、処分するには注意が必要ですがこれらをしっかり保管していても購入した店舗次第では保証が無効となるケースが増えています。
そこで今回は製品保証書やレシートがあってもメーカー保証が受けられないパソコン・パーツ販売店についてご紹介します。
メーカー保証規約は正規の物流ルートを経て販売された商品だけが対象
各メーカーは日本国内に商品を卸す際に、正規代理店契約を結びます。そして正規代理店から小売りの店舗が仕入れ・一般消費者に販売した商品についてメーカーの責任で修理を行うのが「メーカー保証」です。
この物流ルートから外れて一般消費者の手元に届いた物は、本物であってもメーカー保証を受けることは出来ません。多くの場合、メーカーへ手続きをする過程で保証がないことが発覚するため購入店舗に返品交渉が難しく、ユーザーが泣き寝入りする事案が増えています。
独自に国外から仕入れている店舗は要注意
パソコン・パーツは販売国によって価格が大きく変わることが珍しくありません。メーカーの販売戦略や税税・輸送費など理由は様々ですが、日本の正規代理店の卸価格よりも安く一般消費者へ販売している国も実在します。
そこで販売店が独自に輸入で安く仕入れ、日本で一般消費者へ販売するビジネスモデルが定着しています。もちろん日本の正規代理店を経由しておらず、グローバル保証のみとなり保証を受ける際は国際郵便などを使うことになります。もしグローバル保証がないメーカーなら、販売店独自の保証に頼らざるを得ません。
小売業者から小売業者に売却された時点で未開封のまま中古と同じ扱いになるケースも
日本国内の正規代理店を経由していても、途中でいくつもの販売店を挟んだことでメーカー保証がなくなるケースもあります。通常、卸売り(正規代理店から小売業者へ販売)される際は製造番号やロットナンバーの記録を取って管理します。
そしてメーカー保証を受け付ける際はどの物流ルートを通ったか確認されます。もし小売業者から他の正規代理店契約のない小売業者へ販売された場合、正規代理店が把握していない販売店のレシートがメーカーへ届きます。メーカーも正規代理店も物流ルートが不明な製品について保証することは難しく、基本的には保証外扱いとなります。
正規物流ルートの製品かどうかの見極めは重要だが難しい面も
これらの悲劇を避けるには、正規代理店契約のある卸業者から仕入れたかどうかが重要ですが一般消費者には判断が難しいところでもあります。
実際に販売店が扱っている商品全てがメーカー保証外ということはなく、保証のある商品とない商品が混在しており一点一点確認するかどうかにかかってきます。
確認方法も販売店に確認してその内容を信用するどうか、メーカーに問い合わせて数日間返答を待つかというユーザーの負担だけが多い方法に頼らざるを得ません。
まとめ
他店よりも安いのには理由がちゃんとあり、アフターフォローを全く考えずに安さだけに惹かれて購入すると後々とんでもないトラブルに発展することもあります。
特に価格で勝負している販売店の商品はメーカー保証が受けられるのか販売員の言質を取っておくことは最低限必要です。その点を考えれば多少高くても全国展開の量販店やパソコンショップは非正規の物流ルートは使わないため、心配せずに購入できる候補の一つと言えます。
これからは安さ以上にメーカー保証の有無を重視してトラブルを防ぐことが重要な時代になるのかもしれません。