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実はゲーマー向き?PS/2キーボードが見直されるかもしれない

   

PS/2接続のキーボードを使ったことがありますか?もう15年位前からキーボードはUSB接続が当たり前なので、見たことすらない方がいるかもしれません。

それもそのはずで、PS/2キーボードはすでに「レガシーデバイス(古い遺産のようなデバイス)」として扱われおり、マザーボードに接続できないことも多いのです。

しかし、実はゲームという観点で見ると、PS/2はそこそこ優秀です。今回は、レガシーデバイスのひとつ「PS/2キーボード」について解説します。

PS/2キーボードとは

まず、PS/2キーボードの概要とメリット、デメリットを整理しておきましょう。

PS/2キーボードは、PC/AT互換機における古典的な入力デバイスです。大きな直径の「ATコネクタ」と呼ばれる接続端子に代わって登場したのがPS/2コネクタでした。

登場した当初は、ATコネクタからPS/2への変換ケーブルが標準で付属していましたね。形状は丸く、小さな穴が沢山あいているのでUSBとは全く違います。

一時期、とくに1990年代後半から2000年代前半のマザーボードには必ずPS/2コネクタが搭載されていて、キーボードの接続といえばPS/2でした。

モニターで言えば「D-Sub13ピンコネクタ」のような存在ですね。

PS/2キーボードのメリット

現在ではほとんど見かけないPS/2キーボードですが、実は使い勝手が非常に良い接続方式でした。以下は、PS/2キーボードのメリットです。

BIOSサポート

PS/2キーボードは、BIOSレベルでのサポートがあり、オペレーティングシステムを起動する前にもキーボードが機能するため、BIOSの設定変更などが可能です。

2010年代初頭くらいまでは、BIOSをUSBキーボードで操作できないマザーがあったのです。そのため、わざわざBIOS操作用のPS/2キーボードを保管していたくらいでした。

ただし、現代のマザーボードでも大半はUSBキーボードをサポートしているため、このメリットは消失していると言って良いでしょう。

Nキーロールオーバー

PS/2キーボードは、複数のキーを同時に押した場合でもすべてのキーストロークを正確に登録できるNキーロールオーバー機能に対応しています。

これは、高速タイピストやゲーマーにとって重要な機能。今ではゲーミングキーボードの大半に採用されていますが、PS/2にはキー数の制限がありません。

ちなみにFPSなど高速入力をするゲームでは、秒間7~8のキー入力が行われることもあり、一般的なUSBキーボードの同時入力制限(6~12)にひっかかることがあります。

このことから、未だにPS/2を愛用する方がいるのだとか。入力信号の早さよりも、同時入力をミスなく検知してくれるほうが実用性が高いとの判断なのだそうです。

PS/2キーボードのデメリット

一方で、レガシーデバイスならではのデメリットもあります。

ホットプラグ非対応

PS/2キーボードは、USBデバイスとは異なり、システムが起動している間に接続または切断することはできません。

キーボードを切り替える場合は、システムの電源を完全に切ってから行う必要があります。

すでにPS/2が使えるマザーがない?

最新のマザーボードではPS/2ポートが省略されることが増えており、PS/2キーボードの利用可能性が低下しています。

このあたりはメーカーやグレードによるのですが、マウス・キーボードで2つ使えるタイプはどんどん少なくなっているようですね。

同時入力を多用するならPS/2もあり?

このようにPS/2キーボードはNキーロールオーバーの制限がないという大きなメリットがあります。

とはいえ、どんなにヘビーなゲーマーでも最大で5キー程度の同時入力でしょうから、USBキーボードでも困りませんね…。

しかし、保守用や気分転換などで活用できますから、1台は確保しておいても良いのかもしれません。

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