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スティックPCにミニPC…小型化を追求した過去のトレンドたち

   

PC界隈は次々に新しいトレンドが現れては消え、の繰り返しです。「あれほど話題になったのに、今はほとんど聞かない…」という技術が結構ありますよね。

特にここ10年ほどは、小型化がトレンドであり、小型化に関する新製品が登場しては忘れ去られる…の繰り返しでした。

そこで、過去に大流行した小型PCのトレンドを振り返ってみたいと思います。

今も健在?スティックPC

小型化を突き詰めた存在といえば「スティックPC」ではないでしょうか。USBメモリよりも大きく、リモコンよりも小さい程度の筐体に、PCとしての基本機能が詰め込まれた画期的な製品。

スティックPCが登場したのは2003年だそうで、意外と歴史のある製品なんですね。しかし、一般的によく知られるようになったのは2013~4年頃だったかと思います。

当時のCPUは2コア4スレッド程度でしたが、ストレージにSSDではなくeMMCを採用するなど、特徴的な一面もありました。

スティックPCは2023年現在も売られているようですが、正直なところ用途がぱっと思いつきませんね。まず、モニターだけがあってPCがない場所ならばノートPCを持っていきますし。

ビジネス用途を想定していたようですが、今はマイナーな製品として一部が細々と残っているのみ。2022年頃に大半のモデルが製造終了となり、このまま姿を消しそうな勢いです。

Atom搭載のミニPC

2008年ころに大流行した9インチサイズのノートPCを覚えている方も多いでしょう。CPUにIntelのAtomを据えたPCとして「Eee PC」などが人気を集めていましたね。

当時はモバイルルーターとのセット購入で、ほぼ無料だった気がします。重量は1.1kgで持ち運びに便利、最低限のブラウジングと資料作成などができる程度の性能でしたが、非常に便利だと思いました。

ミニPC市場はその後も生き残り、現在はGPD WINなどに代表されるUMPCとして認知されています。UMPCは小型のゲーミングギアとして成熟しつつあるので、Eee PCの大流行も無駄ではなかったんだろうと思います。

しかし、今考えればあり得ないほどの低性能で、スマホのほうがはるかに便利にもかかわらず、よく売れたなとしみじみします。

IntelとAMDの合作「Kaby Lake-G」

Kaby Lake-Gは、私が個人的に最も期待していたCPUでしたが、2020年1月31日をもって製造が終了しました。

Kaby Lake-Gを一言で言い表すならば「CPUとGPUが本当の意味で一つになった新世代のチップ」です。

何しろIntelのCPUとAMDのGPUが一つのチップにまとめられ、当時のミドルレンジCPU・GPUの性能をワンチップで実現するという優れモノ。

Intelが提唱するミニPCの規格「NUC」とともに超小型かつ高性能なゲーミングPCとして売り出されていました。

私はとうとう購入することがなかったのですが、最後まで進化の様子を見守り、製造終了のニュースには本当に落胆しましたね……。

私の勝手な妄想ですが、Kaby Lake-GはIntel AMDだけではなく、Nvidiaにとっても脅威の技術であったに違いありません。独立GPUの牙城を崩されかねず、同盟のIntelとの関係も微妙になるなど、政治的なもつれがとん挫の原因なのかなと。

Kaby Lake-Gが順当に進化すれば、今のノートPCは全く違うものだったと思います。何よりもタブレットが超進化していたのではないかと。復活を強く望んでいる製品のひとつです。

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