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Core i5-14400のコスパがかなり微妙な件
2024年1月にIntelからリリースされた第14世代Coreシリーズのミドルレンジモデル「Core i5-14400」。
通常、このグレードは「はずれが少ない鉄板グレード」なのですが、どうやら今回は微妙です。ここでは、その理由をまとめてみたいと思います。
末尾「400」のグレードが高価格化 Core i5-14400のスペックと価格
今更感がありますが、まずCore i5-14400のスペックと価格を確認しておきましょう。
Core i5-14400のスペック
コア数/スレッド数:14コア(Pコア6+Eコア4)/16スレッド
定格/最大ブーストクロック:2.5GHz/4.7GHz
PBP/MTP:65W/154W
価格:38000円前後(2024年5月時点)
これだけを見るとコスパは決して悪いといえませんが、過去世代の同グレードと比較すると明らかに高価格化しています。
過去の末尾「400」グレードの価格(普及当時)
・Core i5 13400:34000円程度
・Core i5 12400:25000円程度
・Core i5 11400:24000円程度
・Core i5 10400:21000円程度
ミドルグレード下位である末尾400のCore i5自体の価格が大きく上がったせいもあり、あまりお得感がないですね。
1つ上の「Core i5-14500」との価格差が小さい
14400が微妙な理由はもうひとつあり、それが「Core i5-14500との価格差」です。
ひとつ上のグレードである「Core i5-14500」はPコア6+Eコア8の20スレッドで3~4000円アップです。
Core i5-14500のスペック
コア数/スレッド数:14コア(Pコア6+Eコア8)/20スレッド
定格/最大ブーストクロック:2.6GHz/5GHz
PBP/MTP:65W/154W
価格:41500円前後(2024年5月時点)
しかし性能差を見ると明らかに4000円以上はありますね。Eコアが倍でスレッド数は20%アップ、PBP/MTPは全く同じでありながら明らかにスペック差があります。
ベンチマークでも差が確認できるので、本来は1万円前後の価格差があってもおかしくないですね。しかし実際には3500円程度の差しかありません。
こうなると、どうしてもCore i5-14500を買いたくなるのが本音ですよね。私も今回の第14世代に関してはCore i5-14500に目が行きました。
「ロー~ミドルのコスパグレード」は無くなるのかもしれない
「高価格化したのは円安のせいでは?」という意見もあると思いますが、明らかに価格帯が変わっているのは末尾400のグレードだけです。
そのほかは円安で値上がりしているものの、一気に価格が1.5倍になるような事態にはなっていません。
おそらくですが、Intelは少しでも購入者の単価を上げるために、より高額なモデルのコスパを良くしているのだと思います。
「2万円前後でミドルレンジの下位モデルが買える」という時代は終わり、これからはミドルレンジ=4万円という意識付けをしたいのでしょうね。
私は末尾400のグレードが価格面でも性能面でも使いやすく、とても好きだったので残念です。その代わり、末尾500のグレードのコスパが相対的に良くなったのは喜ばしいですが…。
そのときどきでコスパが良いCPUは変わるため、価格とスペックの比較はしっかり行っていきたいですね。