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無料配布されているフォントの商用利用の注意点

   

フォントは単独で市販されているものやサブスクリプション方式のものがありますが、WEB上で無償公開されているフォントも多く存在します。中には完成度が高く、仕事先で使いたくなるフォントもあるのではないでしょうか。

しかし安易に無償公開されているフォントを商用利用してしまうと後々大問題になる可能性があり注意が必要です。そこで今回は無料配布されているフォントの商用利用についてご紹介します。

商用利用とはフォントを使った創作物など

フォントの商用利用には、フォントを使用した看板や印刷物が含まれます。WEBサイトで公開する画像なども同様です。

会社のロゴやブランドイメージを商標登録する際も商用利用できるフォントを使う必要があり、「業務で扱う=商用利用」と考えると分かりやすいです。またフォントを使った創作物が無償・有償の関係なく商用利用となる点にも要注意です。

個人ユーザーであっても商用利用扱いになるケースがある

商用利用と聞くと、自宅で使用するなら無関係と思う方もいらっしゃるかもしれませんが意外なケースが商用利用扱いになりトラブルに発展することがあります。

例えば個人で売買や宣伝するためのWEBサイトや印刷物、創作物で収益を上げるためにフォントを使った場合が該当します。個人ブログもその内容次第では商用利用として判断されることを考えると、商用利用とされる範囲が非常に広いことが分かります。

商用利用できるか・商用利用の範囲やルールは制作者が決める

過去の判例からフォントの文字デザインには著作権による保護はありませんが、フォント制作者が定めた規約には従う必要があります。

ユーザーはフォントを使用した時点で規約に合意したことになり、規約で商用利用や禁止されている行為(フォントを使った制作物を意匠登録するなど)が明記されているかどうか確認しなければなりません。

規約違反時には訴訟や多額の支払いなどが待っている

フォントの規約違反時にはフォント制作者から違反利用の停止・フォントを使った制作物の抹消だけでなく「対価」の支払いを求められるケースがあります。

規約に従うという約束の下でフォントを使用してしまった以上、訴訟でも勝てる見込みは少なく高額な対価の支払いに追われる事例が存在します。

業務で使用するなら制約が少なく、フォント別に規約チェックの必要が少ない有償のフォントが選ばれる

フォントの利用規約は各制作者に委ねられているため、複数の無料配布されているフォントを扱う際はそれぞれ規約に触れない使い道がどうかチェックが必要になります。

もし業務でフォントを使用するなら規約違反時には訴訟や炎上といったリスクを抱えることになるため、規約が変更されていないかも含めてフォントを使う度に確認作業が発生します。

そのためモリサワに代表される商用向けの有償フォントを一括導入し、規約チェックの手間を減らす方法を採る企業も多く存在します。

まとめ

有償の商用利用可能なフォントは高額なため無料配布されているフォントに注目しがちですが、用途を誤ると商用フォントのサブスクリプション料金を遙かに超える支出に繋がってしまいます。

近年ではフリー素材のイラストなどでもフォント同様に規約違反でトラブルに発展するケースがあり、購入使用を浮かせたつもりが逆効果になってしまいます。このようなトラブルを回避するためにも無料配布されているフォントを使う際は利用規約のチェックをおすすめします。

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