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「スタディパソコン」の現実的な使い道

   

「スタディパソコン」というPCをご存知でしょうか。スタディパソコンは小中学生の学習向けに作られた格安のPCです。

このスタディパソコンですが、タブレットや大型スマホとの差別化が難しいように感じます。

そこでスタディパソコンの現実的な使い道について考えてみました。

スタディパソコンのスペック

スタディパソコンで検索するとマウスコンピューターの「mouse E10」が表示されると思います。

10.1インチサイズの超小型ノートPCで、外観上は一昔前に流行したミニPCとそっくりですね。

当時のミニPCはIntelのAtomが搭載されているモデルがほとんどでしたが、スタディパソコンではCeleron N4000を採用しているようです。

以下はmouse E10の簡単なスペックです。

OS:Windows10 Pro 64ビット
CPU:Intel Celeron N4000(2コア2スレッド、1.1~2.6GHz動作、TDP6w)
ストレージ:64GB eMMC
メモリ:LPDDR4-2400 4GB

まずCPUですが2017年にリリースされた「Gemini Lake」に属するものであり、すでに新規の製造は終了しています。

製造プロセスが14nmですから、世代的には第6世代Coreシリーズ「Skylake」や第7世代「Kaby lake」に近いですね。

決して新しいCPUではありません。TDPを見ると6Wですから、いわゆるモバイル用途向けの低電圧版ですね。消費電力は非常に優秀だと思います。

ストレージはeMMCということで、マザーボードの基盤に直接組み込まれている簡易ストレージです。SSDよりも安価に作ることができますが、大容量ファイルの読み書きではSSDよりも劣りますね。

小さいファイルの読み書きに限定するならば、SSDと大差ないかもしれません。

メモリは低電圧版のDDR4なので可もなく不可もなくといったところでしょう。4GBは現在の基準で言えば少なめですが、テキストやブラウジングがメインならば問題なさそうです。

スタディパソコンの使い道

スタディパソコンは、キーボード部分を背面に折りたたんでタブレットのような片手持ちが可能です。

なので、どちらかといえばタブレットと用途が重複すると思います。また、スタンド部分が持ち運び用の取っ手になったり、ペンを使用できたりと学習用途に最適化されていることもポイント。

ただし、個人的には通常のタブレットと差別化が難しいように思いますね。スタディパソコンと同じ使い方は、ほとんどのタブレットでも可能だからです。

ただし、1万円台前半で変えてしまうというコスパの良さは魅力。用途としては「タブレットとノートPCの中間」になると思いますが、とにかく安いので気軽に購入してガンガン使えそうですね。

私ならば

・メモ帳や資料閲覧、メール送受信専用の車載PC
・子供用のブラウジング、youtube視聴用端末

として使うと思います。もともとは小中学生向けの学習用PCとのことですので、スペックから見てもゲーミング用途は無理でしょうね。

ちなみにIntel Celeron N4000の内蔵GPU「UHD Graphics 600」は第3世代Core i3の内蔵GPUよりも性能が低いので、3Dゲームの大半は動作しないでしょう。

2Dかブラウザゲームレベルならばなんとか、といったレベルなのでゲーム用途を完全に排除した使い道に限定されます。

お子さんのために「あえてゲームが動かない、タブレットよりも安い、学習と事務作業専用のPCを探している」ならば結構良い選択肢だと思いますね。

Windows単体の価格と同じ金額で変えてしまうという超破格PCなので、1台くらい試しに買ってみても良さそうです。

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