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どんなデータも大量に保存できるBigTIFF形式

   

1990年代頃から既に普及が進んできたTIFF形式は様々なソフトウェアで利用可能・高性能ということもあり現在も様々な分野で使用されています。しかし、設計が古く32bitベースということもありひとつのファイルサイズが4GBを超えられないという制約があります。

最近では4Kコンテンツが珍しくなくなり、6Kや8K解像度に対応する製品も続々登場している背景から4GBしか保存できないというデメリットは大きくなる一方でした。しかし、そんなTIFF形式を事実上容量無制限に代えたBigTIFF形式の普及も進んでいます。そこで今回は、どんなデータも大量に保存できるBigTIFF形式についてご紹介します。

BigTIFF形式は64bitベース

これまで普及してきたTIFF形式は旧来の32bitベースだった為にファイルサイズの制限がありましたが、BigTIFF形式では64bitになったことで扱えるファイルサイズが16エクサバイトまで可能になりました。16エクサバイトは16,777,216テラバイトであり、現実的には容量無制限と言えます。

TIFF形式はあまり圧縮率が高くないこともあり、解像度によっては簡単に4GBを超えてしまうため容量を気にする必要がないBigTIFF形式は画像を無劣化で保存する上で最有力候補と言えます。Adobeも既に10年以上前からBigTIFF形式に対応しており、フリーウェアのGIMPも遅ればせながら2022年に対応完了したことで普及もほぼ完了しています。

多機能な一方で互換性がやや低くソフトウェア同士でのやり取りには注意が必要

TIFF形式は様々な種類のデータに対応可能な形式であり、「タグ」と呼ばれる記述を追加することで拡張を続けてきました。その為、他の画像形式と異なり扱えるカラーの豊富さや、ファイル圧縮の種類など多機能さに事欠きません。

しかし、その結果完全な互換性を保つことが難しくなっており、異なるソフトウェア間でTIFF形式を扱う際に問題となるケースが希に存在します。

マルチTIFFとBigTIFF形式の組み合わせで大量の資料もひとつのファイルにまとまる

TIFF形式はPDFのように複数のページを保存可能であり、大量の印刷物をスキャンしてひとつのTIFF形式にまとめることが可能です。マルチTIFFと呼ばれるこの形式は複合機や高性能スキャナーの多くが対応しており、紙媒体の資料を電子化する上で非常に役立ちます。

しかも、PDFと違い一般的な画像編集ソフトウェアで編集が可能なためAdobe Acrobatのような高額製品も必要ありません。さらにこのマルチTIFFをBigTIFF形式で保存すれば書籍など枚数が極端に多いものもファイル管理が容易になり、画質などの劣化も心配せずに済みます。

まとめ

TIFF形式はHD画質なら画像を保存する上で十分な性能を持っていますが、BigTIFF形式はさらに巨大な画像・多くのページを内包できる万能タイプのファイル形式と言えます

。唯一、圧縮率については最新の他ファイル形式に及びませんが十分に普及し扱いやすさや汎用性ではトップクラスであり誰にマッチします。もし大容量・複数ページの資料を保存する際はPDFだけでなく編集も容易なBigTIFF形式を検討してみることをおすすめします。

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