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快適な「ping値」の目安とは?ゲームから日常用途まで網羅的に解説
インターネットの快適さを語るうえで、よく話題にのぼるのが「回線速度」や「Mbps」といった数値。しかしこれらは「本当の通信の快適さ」を表すものではありません。
「ラグがひどくてゲームにならない」「音声通話で相手の声が途切れる」「ページがなかなか反応しない」
そんな場面で重要なのが、「ping値」と呼ばれる数値です。今回は、ping値の基本的な意味から、用途別に快適な目安をわかりやすく紹介します。
ping値とは「通信の“応答速度”を表す」数値
ping値とは、あるデバイスから相手のサーバーに信号を送信し、その応答が返ってくるまでにかかる時間(単位:ミリ秒=ms)のことを指します。
単純にいえば、「操作してから反応が返ってくるまでの遅れ」を数値化したのがping値ですね。ping価が小さいほど、タイムラグのない快適な通信ができるというわけです。
たとえば、pingが10msなら「ボタンを押して0.01秒で反応」、100msなら「0.1秒の遅延がある」という感覚になります。わずかな違いですが、頻繁に何度も発生するので、実は無視できない違いとも言えます。
大体「全体的になんか少しひっかかりがあるな…」という場合はping値が高いですね。また、ほかのプレイヤーと移動速度が違う、敵や見方が小さくワープするといった現象もping値の大きさを表しています。
ゲーム用途別の理想的なping値は?
実際に各ゲームジャンルにおける理想的なping値をまとめてみました。私の体感ベースなところもあるので、あくまで参考情報としてお使いください。
FPS(例:Apex Legends、Valorant)
FPSのようなリアルタイム性が高く、瞬間の反応が重要なジャンルでは、pingの影響は非常に大きくなります。
理想は20ms以下、できれば10ms以下がベスト。30msを超えると弾抜けやワープ現象などが起きやすくなり、対戦で不利になる可能性があります。
MMORPG(例:FF14、黒い砂漠)
比較的リアルタイム性は低いですが、スキルの発生タイミングやパーティプレイの連携には影響が出ることもあります。
快適なプレイには50ms以下が目安。100ms以上になると、移動やスキル発動に違和感が出る場面もあるため注意が必要です。
MO(例:モンスターハンター、原神)
サーバー依存がやや少ないため、MMORPGよりも多少ping値に余裕があるとはいえ、マルチプレイ時は同期ずれや遅延が起きやすくなります。
50ms前後ならストレスなく遊べるレベル。ただし、ホストプレイヤーの回線が不安定だと全体に影響するため、環境整備は重要です。
アプリ通話・ビデオチャットにおけるpingの重要性
LINE、Zoom、Discord、Teamsなどの通話・会議アプリでは、ping値が高すぎると相手の声が遅れて届いたり、会話がかぶってしまうことがあります。
快適な通話の目安は100ms以下。ビデオ通話でも150msを超えると違和感が出始め、リアルタイムのやりとりが難しくなります。
海外との通話ではpingが200msを超えることもありますが、それでも相手の発言を聞いてから返すまでに0.2秒以上のラグが出るため、自然な会話がしにくくなります。
日常のブラウジングや動画視聴では?
YouTubeやNetflixのような動画視聴、ウェブサイト閲覧などの非リアルタイム通信では、pingの影響は比較的少なめです。
ただし極端にpingが悪い(300ms以上など)と、ページの読み込みが始まるまでに数秒の“間”が生まれ、レスポンスの悪さを感じやすくなります。
日常用途でもpingは100ms以下が理想的。快適なインターネット体験には、速度だけでなくping値の安定性も重要です。
ping値は“通信の体感速度”そのもの
インターネットの快適さを左右するのは、「速度(Mbps)」だけではありません。応答の早さ=ping値こそが、体感的なスムーズさを決めるカギとなります。
ゲームなら10~30msを目指すべきで、通話なら100ms以下が基準、日常用途でも100msを超えると「もっさり感」が出てきます。
もし「なんとなく通信が遅い」「ラグが気になる」というときは、ぜひ一度pingをチェックしてみてください。