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「フルタワーケース」は無駄の塊なのか?

   

「フルタワーケース」は、一時期多くのPCファンの憧れであり、特に高性能なPC構成を追求するユーザーには欠かせない存在でした。しかし、近年では「無駄の塊」として批判されることもあります。

本記事では、フルタワーケースが人気だった時代の背景から、なぜ無駄とされるのか、そしてM-ATXで本当に十分なのかについて考えていきます。

フルタワーケースが人気だった時代の背景

フルタワーケースがPCファンの間で人気だったのは、主に2000年代初頭から2010年代前半にかけてです。

この時期、PCの構成は多様で、特に冷却性能を確保しつつパフォーマンスを高めるためにはケースのサイズが重要でした。

高性能なPCを組む際には、大型のマザーボード、複数のグラフィックスカード、大容量のストレージなど、多くのパーツを搭載する必要がありました。

さらに、水冷や大型の空冷クーラーを装着するにはスペースが不可欠で、フルタワーケースはこれらのニーズに応える最適な選択肢だったのです。

また、この時期には「フルタワー=ハイエンド」というイメージもありました。フルタワーケースは多くの拡張スロットやドライブベイ、ファンの取り付けスペースを備えていていかにも高性能といったいでたち。

見た目にも高級感があるため、自作PCファンの憧れの的だったのです。

なぜ無駄といわれるのか

最近では、フルタワーケースは「無駄」と言われることも少なくありません。その理由は、PCのパーツや冷却技術が進化し、ミドルタワーやM-ATXケースでも十分な性能を発揮できるようになったことにあります。

以前は複数のHDDや光学ドライブが必要だったため、大型ケースが必須でした。しかしSSDの普及により、ストレージのスペースが大幅に削減されました。

また、最新のグラフィックスカードやCPUのパフォーマンスが向上し、単一のGPUや少数の冷却ファンで十分な冷却が可能です。

そのため、フルタワーケースが提供する広大なスペースは、使用されず空いたままになることが多くなっています。

さらに、フルタワーケースのサイズと重量は、設置場所や移動の面で不便であることも「無駄」とされる要因です。

一般的な家庭やオフィスでは、限られたスペース内でコンパクトなPCが好まれる傾向があり、持ち運びや移動が困難なフルタワーケースは必ずしも実用的ではないと言えるでしょう。

M-ATXで十分なのか?

では、M-ATX(Micro ATX)ケースで本当に十分なのかについて考えてみましょう。結論から言うと、ほとんどのユーザーにとってM-ATXは十分です。

その理由は、M-ATXマザーボードが提供する拡張スロットやストレージの数が、現在の一般的なPC用途には十分だからです。

たとえば、ゲームプレイやオフィスワークを中心に使用するPCであれば、1枚のグラフィックスカードと2~4つのストレージスロットがあれば十分です。

さらに、M-ATXケースはミニマルなデザインが可能で、熱効率も良く、現在の高性能パーツでも無理なく冷却できるよう設計されています。

また、M-ATXの小型ケースは、省スペースで移動も簡単なため、家庭やオフィスのどこにでも設置しやすいというメリットがあります。

実際にフルタワーケースの全機能を活用しないのであれば、無駄なスペースを持つよりもコンパクトなケースの方が利便性が高いと言えます。

こだわりがなければM-ATX以下で十分

フルタワーケースは、かつて高性能PC構築の象徴的な存在であり、多くの自作PCユーザーに愛されました。

しかし、技術の進化によりM-ATXやミドルタワーでも十分な性能が確保できるようになった現代では、フルタワーケースが「無駄の塊」として見られることも少なくありません。

とはいえ、拡張性やデザイン性を重視する方には依然として魅力的な選択肢であるため、自分のニーズに合わせて選ぶのが良いでしょう。

個人的には、M-ATXさえ不要な時代に突入しているのかなと。要はグラボが入ればゲーミング性能は維持できますからね。M-ATXとmini-ITXの中間ができれば良いのですが…なかなか登場しませんね。今後に期待です。

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