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ファイル履歴機能で大切なファイルの消失や上書きを防ぐ方法

   

あらゆるトラブルからファイルを守るために定期的なバックアップはとても重要ですが、毎日や数時間間隔でバックアップを行うことは現実的ではありません。しかしファイルの消失や間違って上書きした場合などはいつ起きるか予測できず、バックアップしていない時期に限ってトラブルに見舞われるケースもあります。

そこで今回はバックアップしていない期間のファイルを分単位で自動保存してくれる「ファイル履歴」についてご紹介します。

ファイル履歴機能はWindows8と10が対応

ファイル履歴機能はWindoes標準のバックアップ機能に追加される形でリリースされました。ファイル履歴用に指定したストレージへユーザーフォルダ(ドキュメントやマイピクチャーフォルダ等)の内容をバックアップし続けます。

バックアップするタイミングは20分間隔から一日間隔までユーザーの使い方に合わせることができ、ファイルへ変更を加えたタイミングでバックアップさせることも可能です。もしユーザーが間違って上書きしたファイルも上書きされる前に日付に戻って復元できる点は優秀です。

ファイル履歴機能を使うにはストレージの追加が必要

ファイル履歴は専用のストレージを用意する必要があり、外付けHDDやNASが使用出来ます。ストレージ容量が大きいほど古い日付にさかのぼって復元できるため、日々のバックアップをファイル履歴機能だけに任せる際は大容量のストレージを用意しましょう。

SSDとは別にデータ用のHDDを内蔵している場合は、空き容量を活かして仮想HDDを作りファイル履歴用に割り当てることも出来ます。仮想HDDはWindowsの「ディスクの管理」から作成でき、物理ストレージと同じように扱うことが可能です。

ファイル履歴機能はデータを保持する期間に注意

ファイル履歴は古いデータをいつまで保存し続けるか設定できます。もしバックアップソフトウェアと併用する際はバックアップ間隔に合わせて保存期間を短く設定すればストレージ容量を節約できます。

バックアップソフトウェアと併用しない際は保存期間を無制限に設定することでストレージがいっぱいになるまでファイルを保存し続けます。ストレージの空き容量が足りなくなった際は古いバックアップデータをユーザーが削除することで継続してファイル履歴機能を使うことが可能です。

ファイル履歴はWindowsだけの機能ではない

とても便利なファイル履歴機能ですが、実はAppleが販売しているMAC用バックアップ機能のTime Machineを模倣しています。専用のストレージを別途用意する点は同じですが、Time Machineの場合は真っさらな状態のMACへデータとインストールしていたソフトウェアを復元できるなどWindowsよりも強力です。

バックアップ対象もユーザーフォルダしかバックアップ出来ないファイル履歴に比べ、OS全体をバックアップ出来るためバックアップ機能を一元化できる点はユーザーにとってメリットが大きいです。

まとめ

ファイル履歴はコストをかけずにバックアップが手軽に出来る便利な機能です。ファイルを保存したタイミングで作動するように設定しておけばセーブデータの上書きにも対応できあらゆる不測の事態に備えることが出来ます。

もし定期的なバックアップをしていないならストレージの空き容量を仮想HDDに割り当てて今すぐにバックアップをはじめてみることをお勧めします。

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