どすらぼ

ドスパラのおすすめパソコンを本気で評価

*

※当ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています。

VRヘッドセットの種類と違いを比較

   

PSVRの発売やsteamVRサービスの開始によって、VRが盛り上がってきています。「VRはよく話題に出るし気になってはいるけど、詳しくは知らないんだよね。」という方は多いのではないでしょうか?今回はそのような方に向けて、現状をまとめてみました。

VRとは?

VRヘッドセットに搭載された左右それぞれのディスプレイが、それぞれ異なる2D映像を映し、それらの角度を調整することで立体感のある3D映像を作り上げています。

VRゲームの場合は、疑似的な大画面による立体視だけでなく、加速度センサー、ジャイロセンサー、地磁気センサー等によって頭の向きを検知することで、360度ゲームの世界を見渡すことができます。

また、位置トラッキングによってユーザーのいる場所を測定し、それをCGの世界に反映させることができます。仮想空間内でよく見たいものに頭を近づけるだけで拡大表示をしてくれたり、飛んできた手裏剣を体で避けたりといった、身体を使った自然な操作を可能にしてくれます。

これらによって、仮想空間の中に自分がそのまま入ってしまったような感覚を味わうことができます。

現在一般向けに販売されているVR機器では、視野角などの問題でゴーグル越しに世界を見ている感覚を完全には排除できていません。しかし、近い将来、某VRMMOアニメに近い世界を体験することも可能になると期待されています。

映像方式は主に2パターン

VR機器には主に2パターンの方式が存在します。

パターン1

ヘッドセットには、左右それぞれの目に対応した2つの小型モニターが搭載されています。そして、PCやゲーム機からHDMIなどのケーブルを通してヘッドセットに映像が送られます。この出力された異なる2D画像を別々の目で同時に見ることで立体感を得ることができるという方法です。

PCVRのHTC ViveやOculus Rift、PS4のPSVRはこの方式になります。

パターン2

スマートフォンやタブレットの1つの画面に左右2つの映像を表示し、ヘッドセットに装着することで立体視を実現するという方式です。

有名どころではGoogle DaydreamやSamsung Gear VRがあります。ちなみに2,000円~3,000円で購入できるような簡易的なスマホ用VRゴーグルの場合、レンズの違いにより映像が遠くに感じられるため没入感は大幅に落ちてしまいます。

方式の違いによる主な差

性能

まず、VRゲームをする場合にはゲーム機としての性能が必要になります。その時点で現状のスマートフォンタイプではかなり厳しいです。最近ではかなりスマートフォンのチップ性能も上がってきていますが、まだまだPCやPS4と比較できるレベルにはありません。

動画鑑賞としてなら、DaydreamやGear VRは実用的なレベルにはあるので、まずはVRがどのようなものかを知りたいという方で対応スマートフォンを持っている方にはいいかもしれません。

PCVRとPSVR

次にPCで使われるHTC ViveやOculus RiftとPS4のPSVRを比較してみます。

主なスペックはこちら

HTC vive Oculus Rift PlayStation VR
解像度 2160(1080×2)×1200 2160(1080×2)×1200 1920(960×2)×1080
リフレッシュレート 90Hz 90Hz 120Hz、90Hz
視野角 110度 110度 100度

スペック上では解像度と視野角の点でPSVRが少し劣っていますが、その差は少しのようです。しかしながら実際の体験上は大きな差があります。

本体スペックの違い

PCVRは高性能なゲーミングPCで動作することを前提にしているのに対し、PSVRはPS4という制約があります。そのため、以下のような差が出てしまいます。

内部解像度の違い

ヘッドセットのモニターに送られる映像はPCやゲーム機本体で作られます。その際の解像度の違いによって、ヘッドセットに表示される画面の精細度にも違いが発生します。

ハイスペックなゲーミングPCでは高解像度の映像を作成して送ることができますが、ゲーム機のスペックでは難しいため、どうしてもざらついた不鮮明な映像に見えてしまいます。

レンダリングHz数の違い

リフレッシュレートにも差があります。ヘッドセットのモニタ自体が表示できるHz数には差がないように見えますが、これも実際にPCやゲーム機本体で作られる映像では大きな差があり、ゲーム機では低いフレームレートの映像を

専用のチップによって補完することで高いHz数に見せかけているため、実際のゲームの動きとはズレが生じてしまいます。そのため、ガクガクとした映像に感じやすくなり、VR酔いの原因になることもあります。

センサーの違い

PCVRにはルームスケール機能という、部屋全体をVRのプレイエリアとして設定することができる機能があります。これによって現実世界で実際に歩いたり、しゃがみこんだりする行動をVR世界に反映することができます。

ゲーム内の子犬に実際に歩いて近づき、しゃがみこんで頭をなでるようなこともできるわけです。これに比べて、PSVRの場合は目の前の数メートル分しかプレイエリアとして認識出来ず、体勢の変化も細かく認識できないため、このような体験は出来ません。

コントローラーの違い

PCVRの場合はプレイエリアの広さから、体感プレイを前提に設計されています。その為、まるで自分の手の延長として使えるような直観的で自然な操作を可能とするコントローラーが用意されています。

それに対してPSVRの場合は主に通常のPS4コントローラーを使用することになります。PS MOVEという体感型コントローラーも使用することができますが、PCVRのコントローラーに比べると、操作性や体感度において大きく劣ってしまいます。

>> Oculus Rift推奨スペックとドスパラの推奨PC

>> ドスパラのVR Ready認定ゲーミングPC

 - ブログ