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仮想マシンでサポート終了したサーバーやクライアントOSを延命させる方法

   

販売期間が長く流通量の多いOSのサポートが終了すると古いソフトウェア資産の延命が求められがちです。かつて高いシェアを誇ったWindows7やXPは現行のハードウェアに対応したドライバがなく、UEFIにも対応しないため仮想マシン化しか選択肢がありません。

しかし中にはサーバーと通信して初めて動作するソフトウェアなどもあり、サーバーやネットワーク設備もカバーしなければなりません。そこで今回は仮想マシンでサポート終了したサーバーやクライアントOSを延命させる方法についてご紹介します。

サポート終了したOSはインターネットに接続できない

サポート終了したOSは不具合も脆弱性も修正されることがなく、ウイルス感染やハッキングの踏み台に利用されるリスクを抱えています。

WEB閲覧もhttps接続できない、現行のブラウザが利用できないといった事情から現実的はありません。そのためインターネットから切り離して運用するしかなく、サーバー機能が必須のソフトウェアはサーバーも合わせて仮想OS化が欠かせません。

Hyper-Vなど仮想化技術を活用してイントラネットを構築可能

サポート終了したOS同士をネットワークで接続するには、インターネット網と隔てたローカルネットワーク内で接続する方法があります。

これはイントラネットとも呼ばれるネットワーク形態で安全かつ安定した通信が見込める一方、インターネットは利用できません。

またサポート終了したOSには一般的なウイルス対策ソフトウェアを導入できない為、外部とのファイル交換などには注意しないと一気にウイルス感染が広がってしまうデメリットもあります。

仮想OSとホストOSはLAN接続を分けると安全

ゲーミングパソコンならLANポートが2つある場合がありますが、一般的なパソコンにはLANポートがひとつしかありません。イントラネットを構築し、仮想マシン上のサポート終了したOSを安全に接続するには専用にLANポートを増設するしかありません。

LANポートはPCI ExpressやUSB接続の製品があり、安価なものは2,000円以下で入手可能です。イントラネットは専用ネットワークな上、古いOSなら1GbpsLANによる速度向上は望めないため安い100Mbps対応製品で十分です。

なお仮想マシン用のLANポートを共有してホストOSもイントラネットに接続可能にすることも可能ですが、セキュリティ上避けるべきです。もしイントラネット内のファイルにアクセスする際は仮想OSと直接ファイル交換をしましょう。

まとめ

サポート終了したOSやソフトウェアも仮想マシン技術とイントラネットを構築することで一定の水準まで利用可能になります。

設定や導入の敷居も低く、古いOSほど低いハードウェア構成で十分なパフォーマンスを得られますが、何かトラブルが起きても打つ手がないことがほとんどです。

本来は世代交代すべきところを無理やり延命させる手段の一つでしかない点は忘れないようにしつつもソフトウェア資産を守る上で必要な手段と言えるのではないでしょうか。

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