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リムーバブルストレージを暗号化で守るBitLocker To Go
BitLockerは主にノートパソコンなど持ち出し紛失時にデータ漏洩リスクがあるデバイスの内蔵ストレージを暗号化し、パスワードを知る者しか開けないようにする為に使われます。
Windows Proエディション以上でしか使用できない機能ではありますが、データ漏洩を防ぐ最後の砦として企業でも多く使われています。しかし、BitLockerは内蔵ストレージだけでなくUSBメモリや外付けHDDへも使用でき、あらゆるパソコンで利用可能です。
そこで今回は、リムーバブルストレージを暗号化で守るBitLocker To Goについてご紹介します。
暗号化機能がある製品をわざわざ購入する必要がなく、手持ちの製品をそのまま暗号化
BitLocker To GoはUSBメモリや外付けHDDなどあやゆるストレージに使用でき、強力な暗号化でパスワードを知らないユーザーからのアクセスをブロックします。
リムーバブルストレージに暗号化機能を加えたやや高価な製品も流通していますが、BitLocker To Goは汎用のストレージ製品をまるごと暗号化できるため経済的です。
最近では内蔵ストレージを外付け化キットでリムーバブルストレージにする方法も一般化しており、このような組み合わせでもBitLocker To Goは使用できます。
Windows 10 Homeや旧OSでは専用ソフトウェアが復号化を行うためあらゆるパソコンで読み書きできる
BitLocker To Go最大のメリットは、暗号化した後はWindows Proエディションでないパソコンでも利用可能な点にあります。
Windows 10 Homeはもちろん、7やVistaといったサポートが終わったOSからもリムーバブルストレージ内の「BitLocker 2 Go Reader」が動作し、読み書きを可能にします。
またBitLocker 2 Go Readerはインストールが不要且つ自動起動し、ユーザーは自動表示される画面にパスワードを入力するだけでストレージにアクセスできるという扱いやすい仕様です。
BitLocker To Goは将来的にサポートされなくなり、削除される機能のひとつ
使い勝手が良く便利なBitLocker To Goですが、残念なことにWindowsからは削除される予定に入っている機能です。
リムーバブルストレージの暗号化は引き続き可能ですが、BitLocker 2 Go Readerが非サポート扱いとなりWindows Proエディションでないパソコンからはアクセス不能になる見込みです。
今のところBitLocker 2 Go Readerに相当する機能が提供される予定もなく、ユーザーはOSのアップグレードを検討しなければなりません。
まとめ
便利な一方で将来的にあらゆるパソコンから暗号化したリムーバブルストレージを開けなくなるBitLocker To Goですが、Windowsから削除されるまでにはまだ期間があり当面のの間は使用できる見込みです。
もちろん暗号化したWindows Proエディションのパソコンからは今後もアクセス可能で、Proエディション同士でのやり取りならサポート打ち切り後も何の支障もなく使い続けられるため、リムーバブルストレージのデータ漏洩対策が出来ていないなら導入の検討をおすすめします。
