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Willow配列キーボードのメリットとデメリット

   

PC周辺機器は、人間工学に基づいた製品が多くみられます。

人間の体に合わせ、使いやすく負担の少ない製品が多いですよね。私が個人的に注目しているのは「Willow配列」を使ったキーボード。

かなり特徴的な形をしていますが、Willow配列キーボードのメリットとデメリットを整理してみました。

Willow配列とは?

Willow配列とは、一般的なQWERTY配列を人間の手に合わせて上下左右に「ゆがめた」ような配置のことです。

全てのキーが縦・横に整然と整列しているわけではなく、指の長さや動きに合わせて配置が決められているようです。

見た目はかなり特徴的なのですが、実際に触ってみると「本来こうあるべきだよな」と思わせられるような使い心地。

Willow配列のキーボードは、日本では非常に珍しいのですが、どうやら作者独自の配列のようですね。

私も最近まで知りませんでしたが、あまり情報もないため使ったことがある人は非常に限られているでしょう。

実はWillow配列を使ってキーボードを自作している友人がおり、少し触らせてもらう機会に恵まれました。その感想をまとめてみたいと思います。

Willow配列のメリットとデメリット

友人はキーボードを自作することが趣味であり、その過程でWillow配列を知ったとのこと。現状、Willow配列を採用したキーボードは大手メーカーから出されていないため、自作しているそうです。

ネットで検索をかけると、個人製作のキーボードやWillow配列をベースにした自作キットが見つかりますね。

最近では「Ergotonic49」というWillow配列のキーボード自作セットが販売されています。

実際にWillow配列を触った感想ですが、第一に感じたのが「掌の移動がほとんど発生しない」という点。

Willow配列は人間が手のひらを拡げて横に並べたときに、指の先がどのように配置されるかを計算されて作られています。

つまり、ちょうど扇を二つ並べてセットしたような形状がベースのようですね。キーもこの形状に合わせて配置されており、真ん中にはややスペースが設けられています。

左右分離型のキーボードを分離させず、なおかつ半円が中央に向かって傾きをつけられた状態で二つ並ぶようにキーが並べられている、といえば伝わりやすいでしょうか。

とにかく見かけは特徴的なのですが、手をセットした時に指先のラインとキーのラインが一致するような美しさがあります。

以下は、Willow配列を使ってみたに感じたメリットとデメリットです。

メリット

とにかく打ちやすい、疲れない、手が全く移動しないという点に尽きますね。

慣れるまでにはやや時間が必要なのですが、慣れてしまうと普通のキーボードに戻れないほど馴染んでしまいます。

これはFPSからMMOまで大抵のゲームに適合しそうだな…と感じました。

デメリット

これはたまたまかもしれませんが、キーの数が少ないため、多機能性を求める人には向かないと思います。

純粋に「打鍵が楽になる」反面、数値キーなどはカットされるのでキーに色々と割り当てたいゲーマーには不向きかもしれません。

前述のErgotonic49も、最大キー数は50。日本語の一般的な古キーボードは、キー数が109なので半分以下ですね。ファンクションや数値キーなどがごっそりカットされています。

これは物理配置がコンパクトキーボードもしくは超コンパクトキーボードに準拠しているからだと思います。

しかしあまりにもキー数が多いとWillow配列を実現しにくくなりそうですから、妥協すべき点なのかもしれませんね。

PCゲーマーにもフィットするが…

Willow配列はPCゲーマーとの相性が非常に良いキーボードだと思われます。

2021年10月時点では、キーボード自作を楽しむ人だけが使っているようですが、今後は大手メーカーからも発売されることを願っています。

あまり触れる場所がありませんが、機会があればぜひ試してみてください。

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