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64bitPCのメモリ搭載量の最大値がすさまじい件

   

2024年時点のゲーミングPCは、メモリ搭載量の平均が「16~32GB」程度だと思います。最近は32GBのモデルも増えてきましたね。

昔からPCを触っている人間からすると「32GBも何に使うの?」と思うのですが、海外の3Dゲームを2K環境以上でプレイすると結構なメモリを喰っていますから、妥当なのかもしれません。

しかも、64bitなPCのメモリ搭載量はまだまだ伸びる余地があります。32bitとは全く世界が違う「理論値」だからです。

今回は、あまり知られていない「64bitPCのメモリ搭載量の最大値」を紹介します。

64bitマシンのメモリ搭載量の最大値は「約172億GB」

さて、見出しでネタバレしていますが、64bitマシンにおけるメモリ搭載量の最大値は、32bit(4GB)の2倍ではありません。

実に43億倍となる「約172億GB」です。わかりやすくGBにしていますが、正しくは16エクサバイトですかね。もう大きすぎて想像ができません。

64ビットマシンの理論上の最大メモリ搭載量は、64ビットのアドレス空間によって決まります。具体的には、64ビットシステムは理論上2の64乗(16エクサバイト、約18.4×101?バイト)のメモリをアドレスできます。

1エクサバイト(EB) = 1024ペタバイト(PB)
1ペタバイト(PB) = 1024テラバイト(TB)

ただし、実際のシステムでのメモリ容量は、ハードウェアやOSの制限により、理論値よりはるかに低いのです。

例えば、WindowsやLinuxの各バージョンには、サポートする最大メモリ量の制限があります。通常、デスクトップシステムでは数テラバイトが上限で、サーバー用のシステムでも数十テラバイトが現実的な限界となっています。

実際の制限例:
Windows 10 Pro 64ビット:最大2TBのメモリをサポート
Windows Server 2019 Datacenter:最大24TBのメモリをサポート

このように理論値としては非常に大きな数値が設定されていますが、現実的な限界はハードウェアやOSのサポートによって決まります。

冒頭で述べたように「32GBなんて積みすぎ」という世界ではないわけですね。メモリは数年のうちに128GBや256GB程度にまで拡張できるのかもしれません。

ゲーム用とならば32GB上限が妥当か

さて、実際に大容量のメモリを使う作業を考えてみると、

・3Dモデリング
・高画質の動画編集
・仮想マシンを複数台動かしていろいろやる

といったあたりが思いつきます。ゲーマーに関係があるのは3番目の仮想マシンでしょうかね。

仮想マシンは、1つのハードウェア内に仮想的なマシンを構築し、あたかももう1台別のPCがあるかのように使うこと。

仮想マシンにはそれぞれリソースが割り当てられるので、仮に4GBメモリを持つ仮想マシンが2台あれば8GBを消費することになります。

現実的な使い方ですと、8GBメモリを搭載した仮想マシンを2台作って合計16GB。残りの16GBは通常のPCのメインメモリとして使う、といった感じでしょうか。

仮想マシンにハマりだすとメモリは32GBどころか64GBでも足りないことがあります。

エミュレーターが使えないゲームの複垢などで使われることがありますが、実際にここまでガチでプレイする方は稀でしょうね。

逆に仮想マシンを使わない場合は、32GBも積んでおけば大体は問題ないと思います。先日、知人が「ヘルダイバー2を高負荷でプレイしたら結構なメモリを喰った」と話していましたが、その知人のPCは32GBメモリ搭載です。

あれだけの重量級ゲームでなおかつ、描画の激しさやオブジェクトの多さがあっても、32GBにおさまるという良い例だと思います。

これからのゲーミングPCは、16GBが下限で64GBあたりまでを見据えていきたいですね。64bitマシンの上限には途方もないほどの余裕があるので、まだまだメモリは増えていくと思います。

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