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コンベンショナルメモリって何?「今では考えられない昔のPCあるある」
現在、世の中のゲーミングPCの大半が「Windows 10」か「Windows 11」だと思います。
私は初めてPCを触ったのはWindows98から2000のころでした。しかし、社会人になってから知り合った人々の中には「Windows95」や「MS-DOS」など「いにしえのマシン」を触った経験のある方が多かったです。
古い話といえばそれまでなのですが、結構興味深い話が多かったと記憶しています。そこで今回は、「今では考えられない昔のPCあるある」をまとめてみました。
コンベンショナルメモリによる「640KB」の壁
まだPCが「MS-DOS」などと呼ばれていた時代、つまり1980年代からWindowsが発売される90年代までは「コンベンショナルメモリの不足」によるエラーがありました。
コンベンショナルメモリとは、「DOS機で動作するプログラムが標準で利用できるメモリ」のことです。このメモリが640KBでした。(MBではなくKBです)
例えばメインメモリ8MBあっても、基本的なアプリケーションは640KBの中でしか動きません。
なので、起動時に「コンベンショナルメモリが足りません」といったエラーが頻発したそうです。これを防ぐために不要なデバイスドライバを読み込まないための「config.sys」をいくつか用意し、再起動したとのこと。
ちなみにこの制限は、WindowsMeの時代まであったそうで、その時代にソフトを複数立ち上げて安定稼働させたい場合はWindows NT系を使ったそうです。
ただNT系には家庭用の機能が乏しかったですし、ゲーム用途としても微妙だったので、一部の方はNT系と95を同時に別のPCで起動したのだとか。めっちゃくちゃ不便ですよね。
Windows XPはNT系をベースとして95などの家庭向けの機能も統合したので、このころからコンベンショナルメモリの制限はほとんどなくなったのだそうです。しかし640KBって小さすぎですね。時代を感じます。
HDDが簡単にクラッシュする
80年代から90年代のPCでは、今よりも簡単にHDDが故障していたようです。自然故障もそうなのですが「人災」、つまり操作の不手際で故障したのだとか。
よい例が外付けHDD。電源を落とす前に「STOPキー」を押さないと、HDDがクラッシュしたそうです。(必ずではなくクラッシュのリスクがあがる)
うっかりミスでHDDが壊れることもありますし、落雷や停電でも簡単に壊れたわけですね。今のPCは停電くらいではビクともしませんが、時代を感じます。
マウスにゴミで詰まる、夜11時からネット…など不思議なあるある
そのほかにも、比較的メジャーな「あるある」として以下が挙げられます。
・電話代(=通信料)が固定になる夜の11:00からネットにつなぐ、そして混雑がひどくて夜間は遅い(昔のネットは従量制料金だった)
・通信料を節約するために、ネットを見るときはJavasriptをオフにして、画像を読み込まない
・マウスはセンサーではなくボールの回転で移動を計算していたので、ボールに消しカスやゴミが詰まる
・アプリケーションはフロッピーディスクでインストールが基本、アプリの容量が大きいと5枚や10枚になることも
・次世代記憶媒体が乱立。コンパクトフラッシュ、スマートメディア、マルチメディアカード、メモリースティック、MO、PDなど
・周辺機器はプラグ&プレイに対応していないので、ケーブルを指しただけでは動かない(別途ドライバインストールや設定が必要)
こうしてみると、現在のPC環境がいかに恵まれているか、そして簡易になっているかわかりますね。
こういう知識を持っていたから何か得するわけではないのですが、PCの基本的な成り立ちを理解するのには役立つと思います。興味があれば、ぜひもっと深く調べてみてください。