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実は性能重視ではない?自作PCに関する20人へのアンケートで見えるもの

   

自作PCはBTOパソコンやメーカー製パソコンに比べると、性能を高めやすいという特徴があります。これは、パーツの組み合わせを自分で自由に調整できるからに他なりません。

しかし、実際に私の周囲を見回してみると「性能を高めたい」という理由で自作PCを選ぶ方は少数派のように感じました。そこで、自作PCをたしなむ友人、知人など20人に対して簡単なアンケートを実施しました。

今回はそのアンケート結果から「自作PCに期待しているもの」を整理してみたいと思います。

アンケートの概要

今回のアンケートは、昔からPC関連でつながっている友人・知人を中心とした約20人の男女を対象としました。

年齢層は20代後半~40代前半までで、PCの自作を2回以上行った経験を持つ方です。

質問内容は簡単で「自作PCの良い点と悪い点を各3つずつ教えてください」といったものです。

自作PCの良い点に対する回答

では早速結果を見ていきましょう。まず「自作PCの良い点」についてですが、「カスタマイズ性が良い」「コスパがよい」「性能を調節しやすい」といった3点に集約されました。

カスタマイズ性がよい

高いカスタマイズ性を重視して自作PCを始めたという方が全体の40%ほどいました。

ちなみにカスタマイズ性に関して、特に重視した点を質問してみると

・ケースやファンなど外観に関する部分…52%
・電源やマザーボードなど土台となる部分…30%

の2つが圧倒的に多かったですね。確かにBTOパソコンやメーカー製では外観をカスタマイズできませんから、この点は自作PCならでは、という部分かもしれません。

コストパフォーマンスがよい

コストパフォーマンスを高く評価している、という方が全体の70%ほどおり、やはりコスパを突き詰めると自作かなという印象です。

ただし、「コスパ抜きで性能を追求できる」という方も多かったので、要は「コスパの調整ができる」という点が魅力なのかもしれません。良くもできるし悪くもできると。

性能の最適化

性能を自由に決められる、という回答が全体の3割ほどいました。意外と低いですね。性能「だけ」を求めて自作PCをやる方は以前に比べて少なくなったように感じていましたが、そのとおりの結果でした。

上でも述べましたが、「性能を高められる」「コスパをあげられる」という一方通行の自由度ではなく、「あえて低下させる(ほかの要素を上げる)」ことができるのも自作PCの楽しみなのでしょうね。

言われてみれば「マザボや電源に金をかけて、他は削った」のように予算投資の配分を自由に変えられるのは自作PCだけですから、確かにそのとおりかと。

自作PCの悪い点に対する回答

次に自作PCの悪い点に対する回答ですが、「故障時の対応」「サポートが事実上存在しない」「組み立ての面倒くささ(難しさ)」の3点に集約されました

故障時の対応

故障時の対応が難しいと感じる、回答した方が全体の80%。非常に高いです。ちなみに今回のアンケート対象には、完全な初心者はおらず、最低でも5年程度のキャリアがある方ばかり。

「故障個所の切り分け」が難しいと回答した人が大半でしたね。近年はCPUもGPUも高性能になってさまざまな付加機能があるので、これらが邪魔をして原因特定に至らないこともあるようです。

サポートの不足

サポートの不足を感じると回答した方が全体の75%ほど。自作PCにはパーツごとの保証やサポートはあっても、「PC」としてのサポートはありませんから、この点に対する不満でしょうね。

これは自作の宿命ですが、パーツのサポート自体もそれほど手厚くないことが問題なのかなと。グラボは結構手厚いのですが…。あとサポートを受けるために一旦パーツを取り外す必要があるのもネックです。

組み立ての難しさ

組み立ての難しさ(面倒くささ)を感じると回答した方が全体の60%ほどいました。「作るのが好きなのでは?」と疑問があるかもしれません。

しかし、自作PCファンには「構成が自由になること」を好む人が多いのであって、作業自体を愛好しているのは少数派だと思います。

特に多かったがの「mini-ITXなど小型PCの組み立て」でしたね。最近は小型プラットフォームの愛好家が多いので、作業性の低さに辟易しているようです。

自作は完全に「趣味」でやるべき

この結果を見て改めて思うのは、「自作PCはコスパの良さや便利さを求めるものではない」ということ。つまり趣味です。

コスパ、タイパを求めるならBTOパソコンのセール時期を待つのが最適解ですから。あとはやはり外観ですかね。ケースとファンの見た目を良くしたいなら、自作PC一択でしょう。ぜひ参考にしてみてください。

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