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日本独自のアーキテクチャを採用したPC-9800シリーズ
WindowsがOS市場を圧巻するまでは様々なOSがシェア争いをしており、英語にしか対応していなかったパソコンを日本語表示させるためにメーカー独自のアーキテクチャも開発していました。
日本ではNECがPC-9800シリーズを販売しており、Windows95がシェアを広げるまでは国内で最も普及したパソコンでした。既に枯れたハードウェアですが、往年の名作ゲームなど当時の豊富なソフトウェア群は今となっても目を見張る物があります。そこで今回は日本独自のアーキテクチャを採用したPC-9800シリーズについてご紹介します。
現在は一般的なDOS/V機とは互換性のない独自のアーキテクチャ
1980年当時は現在主流のDOS/V機は登場しておらず、各メーカーが独自にカスタマイズしたアーキテクチャを元にパソコンを販売していました。
その中でもNECが手がけたPC-9800シリーズは高価ながら最も普及していました。ドライバを始め周辺機器も独自の物ばかりでしたが多くのメーカーが参入し、独自の発展を遂げました。
一時期は日本国内で寡占状態にあり、ゲームも含めて豊富なソフトウェア資産がある
PC-9800シリーズはDOS/V機とWindows95の組み合わせが普及するまで長らく市場を独占しており、その間に膨大なソフトウェア群が誕生しました。
ビジネス向けソフトウェアはもちろんゲームも多くのメーカーが参加しており名作も数多くあります。そのため市場から消えた現在でもソフトウェア群を活用するための試みや新たなハードウェア開発が細々と続いています。
実機は中古市場で入手可能
PC-9800シリーズは中古専門店で現在も購入可能であり、当時は夢の構成だったハイスペックマシンを十数万で入手可能です。レガシーマシンとしてはやや割高ですが、入手性の悪さや四半世紀以上昔の実働ハードウェアという点を考えれば妥当と言えます。
もちろんHDMIなどの現代に通じるインターフェースはありませんが、同人ハードウェアなどを駆使してアップグレードが可能です。
エミュレーターでPC-9800シリーズを再現可能
PC-9800シリーズをWindows上で再現するエミュレーターは複数あり、膨大なソフトウェア群を活用可能です。エミュレーターは無償利用でき、低スペックマシンでも快適に動作するため誰でも始められる点も魅力の一つです。
さらにRaspberry Pi向けのPC-9800シリーズエミュレーターもあり、小さなPC-9800の実機として遊ぶことも出来ます。
まとめ
日本独自の文化とも言えるPC-9800シリーズは往年の名作ゲームを楽しめるプラットフォームであり、実機・エミュレーターの両方でプレイ可能です。
フロッピーディスクが2台あるなど当時のハードウェアやマシン構成について学べる点も多く、レトロゲームに興味があるなら一度は挑戦してみることをお勧めします。